hankyoreh

チョ・イジェ ソウル瑞草(ソチョ)区庁行政支援局長

　チェドンウク(54)前検察総長の婚外子疑惑に関連する個人情報の不法流出に介入した大統領府総務秘書官室チョ・某(54)行政官が、情報流出を助けたチョ・イジェ(53)ソウル瑞草(ソチョ)区庁行政支援局長に‘ありがとう’という趣旨の携帯メールを送っていたことが明らかになった。(<ハンギョレ> 2日付1・2面参照) 個人情報の不法流出に介入した事実を否認しているチョ行政官の主張が偽りであることを示す追加証拠が明らかになったわけだ。

　チョ局長は2日<ハンギョレ>インタビューで 「チョ行政官の要請により(チェ前総長の婚外子ではないかという疑いをかけられている)チェ・某君の情報を確認してみた」として 「チョ行政官がチェ君の身上情報の確認を要請した以後に感謝の携帯メールを受け取った記憶がある」と明らかにした。

　チョ局長は「検察の調査過程でチョ行政官から初めて携帯メールを受けた6月11日の２日後である13日にも携帯メールをやりとりした内訳があることを確認した。 当時チョ行政官がチェ君の身元情報を確認してくれてありがたいという趣旨の携帯メールを送り、(自分が)‘いつか食事でも一緒にしよう’という返事を送った記憶がある」と話した。

　チョ行政官がチョ局長にチェ君の身上情報の確認を要請する携帯メールを初めて送った6月11日午後4時頃は、チェ前総長が‘国家情報院疑惑事件処理関連 検察総長の立場’を発表し、ウォン・セフン(62)前国家情報院長を公職選挙法違反容疑で起訴すると明らかにした1時間後だ。 また、チョ行政官が‘ありがとう’という携帯メールを送った6月13日は検察がウォン前院長を起訴する一日前だ。

　以後、大統領府がチェ前総長の婚外子疑惑報道が出た後、チェ君の身上情報を再び公式手続き抜きで調べてみようとした情況も新たに明らかになった。 <ハンギョレ>による取材の結果、<朝鮮日報>が婚外子疑惑を報道した翌日の9月7日、また別の大統領府関係者の要請を受けたイム・某 瑞草区庁監査担当官室課長は、キム・某瑞草区庁OK民願センターチーム長に‘チェ君の家族関係登録簿を大統領府に提出しなさい’と催促した。 土曜日であるこの日に個人業務を遂行していたキム チーム長は、イム課長の電話要請により区庁に出向き、大統領府の公文書がないことを確認した後‘公文書なしでは家族関係登録簿を提出できない’と反発した。 大統領府は以後、正式公文書を瑞草区庁に送った。

　イム課長はクァク・サンド前大統領府民政首席とイ・ジュンヒ民政秘書官が2003年ソウル地検特捜3部で仕事をしていた時に同じ部署に派遣され勤務した経歴がある。 イム課長は<ハンギョレ>に 「チェ君の身上情報と関連して関与したことは全くない」と弁明した。 チョン・ファンボン、ソ・ヨンジ記者 bonge＠hani.co.kr

-------------------------------------------

イ・ジョンヒョン広報首席 "民政首席室でありのままに把握中"
疑惑否認していた態度から困惑ムードに変わる

　大統領府は、‘大統領府総務秘書官室チョ行政官がチェ・ドンウク関連情報を確認した瑞草(ソチョ)区庁チョ・イジェ局長に'ありがとう' という携帯メールを送った’という<ハンギョレ>報道に対して "経緯を把握中" とし困惑した表情を隠せなかった。

　イ・ジョンヒョン大統領府広報首席は3日午前、記者たちと会って「チョ行政官当事者の話(解明)を聞いたことがあるが、その件は(言論に)役立たないことで、現在は民政首席室でありのままに正確に経緯を把握している」と明らかにした。 前日には「チョ行政官が事実でないと強く反発している。 瑞草区庁のチョ局長とは最近電話もしたことがないと言っている」という説明を伝え、大統領府の介入疑惑を事実上否認したこととは全く異なる態度だ。 大統領府はチョ行政官に対する検察の召還調査は当然の手順として展望しており、必要な部分があるならば検察調査に協力する方針だ。

　イ首席は‘大統領府がチェ前総長の任命前に関連疑惑を把握しており、関係が悪くなったチェ総長を‘追い出そうと’婚外子疑惑を再び持ち出した’という言論報道に対しては「民政首席室に確認した結果、それは全く事実ではない」と反論した。

ソク・ジンファン記者 soulfat＠hani.co.kr