キム・ジンテ(61・司法研修院14期)検察総長候補者の長男(27)が、兵役代替服務のために志願した韓国国際協力団(KOICA・コイカ)海外奉仕団に不合格になった理由は、当初の説明とは違い成績のためであったことが明らかになった。 キム候補者はこの間、身体検査で発見された問題で長男がKOICAに不合格となり、これを契機に再検査を申し込み最終兵役免除を受けたと明らかにしてきた。 このように長男の兵役関連釈明に疑問が解消されない中で、キム候補者は人事聴聞会を控えて長男の兵役・疾病関連資料の提出を拒否している。
10日、ソ・ギホ正義党議員がKOICAから受け取った資料を見れば、キム候補者の長男は筆記試験および面接成績が良くなく脱落した。 KOICAはソ議員室に「(キム候補者の長男の不合格は)身体検査結果とは関係がない」と説明した。 キム候補者の長男は、2008年12月KOICAの‘2009年1次国際協力奉仕要員’募集でコンピュータ教育分野に志願したが翌年2月脱落した。
これはキム候補者側の釈明と食い違う。 キム候補者は先月29日に出した釈明資料で「尿検査の結果、蛋白質および血尿比率が高いという理由で2009年2月KOICAから不合格判定を受けた」と説明した。 更に去る9日には、キム候補者がソ・ヨンギョ民主党議員などに送った資料では 「KOICAに志願して2回にわたり健康診断を受ける過程で‘尿から蛋白が検出された’などの医師所見が出てきて外来診療を受けた」と釈明した。
10日KOICA側が成績にともなう脱落だと明らかにすると、キム候補者側は「KOICA志願過程で身体検査を2度受け、(今も依然として長男が)このために落ちたと理解している」と主張した。
キム候補者の長男は2005年徴兵検査で両眼の視力が異なる‘不同視’で現役服務対象者3級判定を受け、KATUSA(Korean Augmentation Troops to the United States Army 駐韓米陸軍に配属される韓国軍)と空軍語学兵に志願したが不合格になった。 続けてKOICAに落ちた後、脱落当日に陸軍運転兵に志願し一ヶ月後に身体検査を再び受けられるようにしてほしいという兵役処分変更願を出し、再検査を通じて2009年6月糸球体腎炎で兵役の最終免除判定を受けた。
キム候補者は13日に予定された国会人事聴聞会を控えて、長男の兵役および疾病関連資料提出も拒否している。 キム候補者の人事聴聞会を受け持っている国会法制司法委員会委員が8日、兵務庁身体検査資料と病院診療記録などを要請したが、キム候補者は資料提出に同意していない。
ソ・ギホ議員は 「資料を出せば堂々と解決できるのに疑惑を大きくしている」と話した。 これに対してキム候補者は「家族の私生活に関連した資料は提出できないというのが公式立場」と答えた。
パク・スンホン、キム・ソンシク記者 abcd@hani.co.kr