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大統領選挙介入疑惑 軍・国家情報院首長 キム・クァンジン‘焦燥’ナム・ジェジュン‘図太’

登録:2013-10-23 21:15 修正:2013-10-24 00:10
キム・クァンジン国防部長官

 軍サイバー司令部の大統領選挙介入疑惑に続き、国家情報院大統領選挙介入疑惑もまた、検察が明らかにした通り5万5000件余りの文で朴槿恵(パク・クネ)当時セヌリ党候補を支援した事実が明らかになり、キム・クァンジン国防部長官とナム・ジェジュン国家情報院長の去就に耳目が集中している。 キム長官は昨年長官であったという点で、二度の調査指示に見られるようにいらだちを、ナム院長は 「責任を負うべき理由がない」として、ずうずうしさを見せ、二人は相反する反応を見せている。

 キム長官は国会国政監査初日の去る14日 「北韓が我が大韓民国政府の実体を否定して宣伝謀略扇動するので、それに対応するための手段」と答えた。 活動自体を知らなかったと主張することは難しい。 特に昨年の総選挙と大統領選挙は全てキム長官の在任中の出来事だ。 疑惑は連日あふれている。 22日国防部は「4人の個人活動」と片付けたが、すぐ次の日に介入した軍サイバー司令部要員の数は15人に増え、 「指示はなかった」という釈明にも関わらず、国家情報院との連係情況に加えてセヌリ党の選挙を応援したユン・ジョンフン牧師(シッパル団)とのリツィット情況まで明らかになった。

 キム長官が軍サイバー司令部の活動を知らない訳はないという合理的疑いもまた説得力を得つつある。 ある軍関係者は 「軍サイバー司令部は直轄部隊の特性上、その活動が主にインターネット領域であるだけに、その活動を周期的に点検する。 ただし、それが政治活動の有無なのかは確認できない」と話した。 上司の命令に服従する軍の特性上、直轄部隊のすべての情報を国防部長官が掌握しているということは当然の事に近い。

ナム・ジェジュン国家情報院長

 ナム・ジェジュン国家情報院長はこの間、国家情報院の大統領選挙介入疑惑事件責任論に関しては多少余裕のある立場だった。 国家情報院のコメント作業がウォン・セフン前院長時期になされただけに、本人がこれについて謝ったり責任を感じることは全くないというのがナム院長の一貫した態度であった。 ナム院長は去る8日、国会情報委員会に出席しても「前任院長がした仕事なので責任感を感じもしないし、辞退する理由もない」と明らかにした。 たとえ前任院長体制での不法行為だとしても、現在の国家情報院首長として謝罪する必要があるという指摘に対しても「裁判が全て終われば、最高裁の結果により、その時に必要があれば謝罪をする」とし、事実上の拒否意志を明確にした。

 だが、国家情報院職員が昨年の大統領選挙期間にコメントだけでなく、5万5689件に及ぶツィッター文を通じて組織的に朴槿恵セヌリ党候補を支援した事実が追加で明らかになった上に、国家情報院が大統領選挙介入事件に対する検察捜査を妨害したという疑惑まで起こりながら、ナム院長は困惑せざるをえない境遇に追い込まれている。 特に去る21日、ソウル高等検察庁国政監査でナム院長が‘ツィッター大統領選挙介入’疑惑で逮捕された国家情報院職員に 「陳述するな」と勧めたという証言が出てきながら、ナム院長の捜査妨害が単純な防御権行使を越えて職権乱用に該当するという指摘まで出てきている。 ナム院長は大統領選挙介入ツィッター文は野党の政治攻勢に過ぎず、検察捜査に対する問題提起は国家情報院法による正当な手続きという立場を守っている。 国家情報院関係者は「検察の国家情報院職員逮捕行為に重大な瑕疵があって、陳述可否に関する事前承認を受けなかったことに対して異議を提起する公文書を正式に検察に送ったことであって、陳述をするなという指示を伝達したわけではない」として「ツィッター文5万件疑惑提起もでたらめなので、法廷で真実を明らかにする」と主張した。

ハ・オヨン、キム・スホン記者 haha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/608334.html 韓国語原文入力:2013/10/23 20:55
訳J.S(1719字)

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