ハンギョレ オンラインニュースチームはハンギョレのデジタルニュースに責任を負う部署だ。 最も熱い懸案に対する判断が最も重要なことだ。 その判断によりハンギョレ サイトに浮かび上がる記事の重要度が左右される。 誰もが知っているように、今 大韓民国を揺るがす懸案は国家情報院と軍サイバー司令部による組織的大統領選挙介入と真相隠蔽のための検察捜査妨害だ。 そしてその核心は不正選挙に対する国家核心権力機関による組織的隠蔽だ。
選挙介入と不正の強度は真相が十分に明らかになった後に判断しても遅くないだろう。 問題は最高権力者が国家核心権力機関の重大犯罪隠蔽を黙認または、ほう助しているということだ。 その点で朴槿恵(パク・クネ)大統領の沈黙は、ウォーターゲート事件で辞任したリチャード・ニクソン前米国大統領の嘘と大きな違いはない。 ニクソンが選挙不正を隠すために嘘をついたとすれば、朴槿恵大統領は隠すために口を閉ざしているだけだ。
ウォーターゲート ビルディングに対する不法盗聴が、大統領選挙結果をひっくり返すほどの犯罪ではなかったのにニクソンが事実上追い出された理由は、重大な選挙犯罪に対する組織的隠蔽とその象徴と言える嘘だった。 少なくとも現段階では、オンライン コメントやツイッター文を通した世論操作が大統領選挙結果をひっくり返すほどだとは思わない。 だが、このような組織的犯罪を隠すための組織的妨害工作と、これを黙認またはほう助している朴槿恵大統領の沈黙はニクソンの嘘と同等に弾劾を受けて当然だ。
国家情報院と軍の大統領選挙介入が事実であることが確認される中で、渦巻いている現政局を解いていくために今直ちに必要なことは、朴槿恵大統領の沈黙を破ることだ。 大統領選挙は過ぎたことだが、この犯罪に対する組織的隠蔽は現在進行形だ。 朴大統領の沈黙は、彼女が指揮している最高権力機関である国家情報院と軍の組織的隠蔽を黙認、ほう助することだ。 これら機関の大統領選挙介入はその‘受恵者’である大統領本人が直接責任を負うことではないかも知れないが、現在進行中の犯罪である組織的隠蔽を放置することに対しては、国民が当然に責任を問える重大懸案だ。
そして最も憂うべきことは‘大統領選挙不公正’と権力機関の大統領選挙介入を通した選挙不正を‘大統領選挙不服’論難にすり替え、政局のフレームを覆そうとしている朝中東とセヌリ党の陰謀に巻き込まれることだ。
パク・チュンオン記者 parkje@hani.co.kr