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【単独】ソウル警察庁製作の捜査報告書水西(スソ)警察署受取って30分で配布

登録:2013-04-25 22:06 修正:2013-04-26 01:13
大統領選挙直前の「国家情報院の書き込み 嫌疑なし」深夜の奇襲発表 その内実は・・・
イ・グァンソク水西(スソ)警察署長が18日午後、ソウル瑞草区(ソチョグ)水西警察署の小会議室で国家情報院職員選挙介入疑惑事件に対する捜査結果を発表した後、記者たちの追加質問を避けて会場を抜け出すところ。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr

 国家情報院職員の大統領選挙介入疑惑を捜査した警察が、昨年の大統領選挙を三日後に控えた12月16日突然発表した「疑惑点を発見できなかった」という中間捜査結果は一線捜査チームでないソウル地方警察庁が作った捜査報告書に基づいもので、ソウル水西警察署はこれを受取って30分後に報道資料として報道機関に配布したことが明らかになった。 警察が大統領選挙前に国家情報院職員に免罪符を与えるために無理に中間捜査結果を発表したという疑惑を後押しする情況だ。

 19日に警察庁知能犯罪捜査課がチン・ソンミ民主統合党議員室に提出した答弁書を見れば、ソウル警察庁が中間捜査結果報道資料の核心内容を作成したとされている。 ソウル警察庁は12月13日国家情報院職員キム・某(29)氏に任意提出させたコンピュータ ハードディスクに対する分析作業を16日夜9時15分に終わらせ、続いて10時30分に「分析結果報告書」を水西警察署に送った。 水西警察署はこの報告書を受取り30分後に報告書の内容通りに緊急報道資料を出して「国家情報院女子職員がコメントを掲載した事実を発見できなかった」と発表した。

 警察庁知能犯罪捜査課は答弁書で「報道資料は責任捜査官署である水西警察署で作成してソウル警察庁に報告し、ソウル警察庁で“コンピュータ ハードディスク分析結果”部分を作成して内部検討の後に水西警察署にファイルで送付し、ソウル警察庁から受取った資料を水西警察署長が最終検討した後に各報道機関に配布した」と明らかにした。 ソウル警察庁が事件の核心であるハードディスク分析結果の部分を作成したという意味だ。 だが、警察は依然として「報道資料は水西警察署が作成した」と繰り返すばかりだ。

 「ソウル警察庁がハードディスク分析資料を渡さないなど捜査を妨害した」というクォン・ウンヒ当時水西警察署捜査課長の証言を裏付ける情況も確認された。 ソウル警察庁は国家情報院職員キム氏のIDとニックネームの入っている“ハードディスク分析資料”を大統領選挙の前日である昨年12月18日午後7時35分に水西警察署に渡した。 “分析結果報告書”だけを二日前の12月16日に水西警察署に送り、捜査に必須である分析資料は直ちには渡さなかったのだ。 これに対しクォン・ウンヒ課長など捜査チームが「職務遺棄に該当する」として強く反発するや、仕方なく二日後に渡した。 捜査チームが大統領選挙以前に追加捜査ができる時間は過ぎ去ってしまった後であった。

 警察庁知能捜査課は答弁書で「30余万件のインターネット接続記録、ウェブページ保存ファイルなど分析資料を集合して文書ファイルに変換・保存する過程で時間が多少遅れた」と説明した。 これに対してキム・インソン漢陽大コンピュータ工学科兼任教授は「30余万件のインターネット接続記録は少なくない分量ではあるが、その資料を文書ファイルに変換する過程が二日もかかるということは理解し難い」と話した。

 分析作業完了の1時間15分後に捜査報告書を作り、これを受取って30分後に、それも真夜中に言論に公表した警察の“速戦即決”の態度に照らしてみても、「文書ファイル変換に二日が必要だった」という釈明は説得力が落ちる。

ホ・ジェヒョン、チョン・ファンボン記者 catalunia@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/583751.html 韓国語原文入力:2013/04/20 17:58
訳A.K(1688字)

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