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国家情報院、<今日のユーモア> 綿密に分析警察は証拠確保していながら隠蔽

登録:2013-04-25 21:25 修正:2013-04-26 01:09
組織的世論操作の疑い 濃厚なのに
ソウル警察庁「無嫌疑」報道資料作成
大統領選挙世論操作の疑いを受けている国家情報院女子職員キム・某(29)氏が先月4日午後、被疑者身分で調査を受けるためソウル水西(スソ)警察署に出頭している。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

 大統領選挙介入の疑いを受けている国家情報院が、大統領選挙当時、進歩性向のネチズンが多く利用する<今日のユーモア>のホームページ運営方式などを綿密に分析していたことが明らかになった。 国家情報院が組織的にインターネット世論操作を行なったという情況が追加されたわけだ。 警察はこれと関連する証拠を確保していながらも、国家情報院に免罪符を与える中間捜査結果を発表したと言われている。

 21日<ハンギョレ>の取材の結果、警察は昨年12月インターネットの書き込み作成等による大統領選挙世論操作の疑いを受けている国家情報院職員キム・某(29)氏のコンピュータ ハードディスクを調べる過程で、<今日のユーモア>の運営方式を分析したメモを見つけた。 キム氏は国家情報院の業務を遂行しながら上部報告用や業務参考用などにこのメモを作成したと見られる。 このメモには(推薦を10回受ける間に)「反対」が3回以上ついた掲示文は多くの人が読む「ベスト」掲示板には載せられず、(推薦を100回受ける間に)「反対」が10回以上なら最高人気掲示板である「ベスト オブ ベスト」に上がることができないなど、< 今日のユーモア>の運営方式に関する内容などが詳しく盛られていると伝えられた。

 ソウル地方警察庁は昨年12月14~16日、ハードディスク分析作業の結果、このような事実を確認したものと見られる。 ソウル警察庁は12月16日夜11時頃、「国家情報院職員キム氏の容疑を確認できない」という内容の報道資料を作成して、この事件の捜査主体である水西(スソ)警察署に一方的に通知した。 報道資料が届くまで水西警察署の捜査チームはキム氏の容疑が発見されたのか否かさえ知ることが出来なかった。 報道資料を受け取った水西警察署がソウル警察庁に対しキム氏の無嫌疑の根拠を要請すると、その時になって初めてソウル警察庁は「容疑なし」という結論だけ表に作成して羅列したA4用紙2枚の証拠分析報告書を送った。

 ソウルの第一線の警察署捜査課関係者は「ふつう第一線の警察署からソウル警察庁サイバー捜査隊に事件を依頼した場合、サイバー捜査隊は証拠分析報告書の作成だけをするのであって、報道資料には手を付けない。 報道資料を書いて送り、一線警察署の要請を受けて証拠分析報告書を後から送るのは異例のことだ」と話した。

 ソウル警察庁はキム氏が作成した< 今日のユーモア>運営方式分析はもちろん△一日4000ページ余りに達する過度なインターネット検索記録△キム氏の活動が< 今日のユーモア>に集中している事実△キム氏が使った具体的なIDとニックネームの内訳など、国家情報院活動に疑いを持つに値するような内容は証拠分析報告書に含めなかった。

 <ハンギョレ>は21日、事実を確認するために当時のソウル警察庁捜査責任者に連絡を試みたが電話に出ないか「確認することはできない」という返答だった。

チョン・ファンボン、パク・ヒョンチョル記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/583912.html 韓国語原文入力:2013/04/22 08:06
訳A.K(1423字)

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