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‘キム・ハクウィの性接待疑惑’情報を検証時に入手していたが…

登録:2013-03-21 23:40 修正:2013-03-22 10:47

朴槿恵(パク・クネ)政府 5回目‘落馬’
‘猟奇的疑惑’以前とは次元が違う
"聴聞会ない次官…検証いいかげん"
"権力実力者が推したのか" 批判

警察内の派閥争いまであらわれる
権力機関 大手術につながる公算

 ‘イ・ドンフプ憲法裁判所長候補者、キム・ヨンジュン国務総理候補者、キム・ジョンフン未来創造科学部候補者、ファン・チョルジュ中小企業庁長内定者、そして法務部次官まで…’

 21日キム・ハクウィ法務部次官の‘辞退’は新政府の不良人選にともなう5番目の落馬事例になった。 だが、キム次官の事例は先立って落馬した他の公職候補者とは次元が違うという点で問題の深刻性がある。 検証過程で公職を務めるのに適切でない欠陥があらわれたという水準ではなく、司正当局の最高位級である法務部次官が‘高位層別荘性接待’という猟奇的疑惑にまきこまれたためだ。 特に民政首席室など大統領府の検証ラインが関連機密情報を入手していながら、それをまともに検証できなかったという点で不十分な大統領府人事検証システムの‘決定版’という批判が出てきている。

 大統領府高位関係者は<ハンギョレ>との通話で「(セックススキャンダルのような鋭敏な事案に対して)本人が真顔になって違うと言えば、どうしろというのか。 (疑惑が)事実なら本人が次官職を受諾することもできないのではないか」と抗弁した。 大統領府がキム次官に事実確認の手順を踏んだが、頑強に否認したために仕方なかったとのことだ。 捜査を担当している警察でも大統領府に‘問題はない’と報告したし、大統領府はこれを根拠に次官任命を強行したという。

 大統領府は公式には沈黙しているものの、内部的には‘キム次官と警察にやられた’という気流が強い。 大統領府は朝の首席秘書官会議でキム次官をこれ以上保護する理由はないという側に結論を出し、キム次官側に‘捜査が進行中ではあるが、ひとまず辞意を表示した状態で対応するのが良いだろう’という意を伝達したという。

 だが、このような事情にもかかわらず‘大統領府責任論’を避けることは難しいと見える。 キム次官が業務引継ぎ委員会時期から親朴側から好まれる有力な総長候補として議論されたのに続き、3人の検察総長候補群から除外された以後には彼を次官に任命した。 通常、検察総長より低い期数を任命する席に、総長と同期を任命する異常な人事まで強行した。 権力の核心勢力が彼を推したという疑いと、聴聞会がない次官という点を考慮して検証を疎かにしたのではないかという指摘が出るのもこのような理由のためだ。

 大統領府内部の人事検証システムの粗末さとは別に、大統領府は今後検察と警察など権力機関に対する大々的な‘手術’を進めるものと見られる。

 検察はいわゆる‘セックススキャンダル検事事件’、‘部長検事わいろ授受事件’以後、検察高位幹部の性接待疑惑まで弾け、組織全体が回復困難な傷を負うことになった。 朴槿恵(パク・クネ)大統領も果たして最高検察庁中央捜査部廃止と常設特検設置水準で‘検察改革’を望む国民の目線にかなうか計るのが難しくなった。 朴大統領が公約した次官級検事長の規模縮小と不正検事永久退出および検事資格審査の強化などがより強力に推進される可能性が高まった。

 大統領府は警察組織内部のあつれきと葛藤、これによる不良報告などの弊害も今回の事案の波紋が大きくなった理由と見ている。 大統領府は事件内容を比較的詳細に把握していた警察内部の特定派閥が、事件序盤に関連内容をきちんと上層部ラインに報告しなかったと見ている。 以後、自分たちが望む警察庁長官候補者が指名されないために、事件を外部に知らせてキム次官に代表される‘検察’と‘現警察庁長官’を同時に攻撃したのではという分析が出てくる。 警察捜査がある程度終えられれば、大統領府は今回の事件の発生と捜査過程などを精密に点検して後続措置を取るものと見られる。 ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/579208.html 韓国語原文入力:2013/03/21 22:18
訳J.S(1878字)

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