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‘福祉指令塔’に実力者側近…公約実践‘意志’、専門性‘疑問’

登録:2013-02-17 23:42 修正:2013-02-18 06:40
チン・ヨン福祉部長官 指名の意味
秘書室長出身 穏健・合理派
世宗(セジョン)市表決時は独自行動も
保健福祉部長官候補者に指名されたチン・ヨン業務引継ぎ委員会副委員長(中)が17日午前ソウル三清洞(サムチョンドン)の業務引継ぎ委員会で記者たちの質問に答えている。 業務引継ぎ委員会カメラマン団

福祉部内外 期待混じりの反応
一部では "実践計画はあるのか…"

 朴槿恵(パク・クネ)当選人が福祉政策を総括する保健福祉部長官候補者に3選の現役国会議員であり自身の秘書室長出身であるチン・ヨン引継ぎ委員会副委員長を指名したことは、大統領選挙の核心公約として提示した福祉政策を力強く推進するという意志を表わしたものと分析される。

 チン・ヨン候補者も17日「社会福祉を成功裏に成しとげろとの意で私を福祉部長官に内定したと考える。 聴聞会を通過すれば公約を一つももれなく実践する」と話した。 チン候補者は朴当選人がハンナラ党代表を務めていた2004~2005年に秘書室長を務めたが、2010年の世宗(セジョン)市修正案に対する国会本会議表決で原案を固守した朴当選人および親朴系とは異なり賛成票を投じて独自の行動を見せたこともある。 彼は温和な人柄と政策的理解が深く、以後にも朴当選人が重要事案ごとに彼の意見を聴き代表的な‘復朴’人士に分類されもした。 彼は選対委国民幸福推進委員会副委員長、業務引継ぎ委員会副委員長に続き、福祉部長官候補者にまで抜擢され‘実力者’であることを立証した。 福祉や経済民主化などに比較的前向きな見解を持っていて、穏健で合理的という評価が多い。

 保健福祉部内外からは期待混じりの反応が出ている。 福祉部のある高位幹部は「議論になった基礎老齢年金や4大重症疾患100%保障などの公約を、朴当選者が実践するという意志を見せたのではないか。 福祉政策を重視する朴当選人の意中が反映された人事と見る」と語った。 イ・サング福祉国家ソサエティー代表も 「歴代の初代福祉部長官の中で最も力がある人物であり、専門性よりは政務的力で朴当選人の福祉公約を実現できる候補者と見る。 国会や財源確保、法律改正などで力を受けると考える」と話した。

 だが、チン候補者が福祉分野に関する専門性がないという指摘も出ている。 チン候補者は判事出身であり、国会外交統一通商委員会で主に活動してきた。 ウ・ソッキュン保健医療団体連合政策室長は「基礎老齢年金、4大重症疾患100%、老人インプラント健康保険適用など主要保健福祉公約が全て引継ぎ委員会で後退しているという点をどのように認識し、どのようにして約束を守るということなのか心配がある」と話した。

 昨年、国会議員の長官兼職を禁止する法案を発議して長官候補者になった点も論難を呼びかねない。 チン候補者は17日「政策委議長をしながら、公務員たちが過度に‘公務員論理’に埋没し、改革を行うことが非常に難しいという判断をするようになった。 (その結果)長官兼職を必ずしも禁止しなければならない理由はないのではないかと思うようになった。 だが、兼職禁止法が制定されるならば私も(議員職と長官職の中で)選択するだろう」と語った。 チョ・ヘジョン、キム・ヤンジュン記者 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/574284.html 韓国語原文入力:2013/02/17 22:33
訳J.S(1488字)

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