大統領‘不正側近’赦免検討で世論悪化
金190匁・銀110匁など製作費 金価格だけで4500万ウォン
ネチズンら "コメディだ" "サイコじゃないのか" 非難
大統領府が李明博大統領に無窮花大勲章を授ける方法と時期を巡り頭を悩ませているという報道(<東亜日報> 11日付)で、‘セルフ赦免’に続き‘セルフ勲章’論難が起きている。
無窮花大勲章は大韓民国最高勲章で、現職大統領とその配偶者、前・現職友好国元帥および配偶者に授ける。 閣僚会議で審議して大統領が最終決定するので、概してこれまでの大統領は就任直後に自身が直接授与を決め勲章を受けてきた。
李大統領の場合、就任当時には勲章を受けないとしたため、大統領府は任期末になって勲章授与時期を巡って頭を痛めることになった。 去る9日、大統領府が特別赦免を検討すると明らかにし、国民から李大統領の実兄である‘イ・サンドク(78)前セヌリ党議員はセルフ赦免して自分は自ら勲章を受け取るのか’という非難を受けている背景だ。 イ前議員は未来貯蓄銀行とソロモン貯蓄銀行から金品を授受した容疑(特定犯罪加重処罰法上 斡旋収賄)で去る10日検察から懲役3年と追徴金7億5750万ウォンを求刑された状態だ。
世論は経済危機で暮らしが苦しくなった中で高価な勲章を製作するという事実もありがたく思わない。 無窮花大勲章に使われる金だけで190匁(訳注:匁は3.75g)だ。 そこに銀110匁が追加されて紫水晶・ルビーなどの宝石を入れて作る。 製作費は金1匁が5万ウォン台だった2005年を基準として2000万ウォンを越えていた。 2013年1月11日現在、金1匁の価格が24万6000ウォン水準であることを勘案すれば現在は無窮花大勲章に使われる金価格だけでも4500万ウォンを越える。
実際に大統領府の特別赦免検討発言以後、李大統領の支持率は下落傾向だ。 世論調査機関‘リアルメーター’のイ・テクス代表は去る9日 自身のツイッターで「セヌリ党の大統領選挙勝利で大統領支持率も3週連続で同伴上昇し先週金曜日には31.3%を記録したが、29.1%(月)→27.4%(火)→25.2%(水)と下落している」と話した。
セヌリ党(当時ハンナラ党)は盧武鉉前大統領が任期末に無窮花大勲章を受ける時 「身内だけでお祭りか」として公式論評まで出し勲章授与を非難した経緯があるため、より一層苦しい状況だ。 盧前大統領は任期初めに勲章を授与を受けてきた慣行を破り、退任直前の2008年1月 「任期5年間の功績に対して国民から授かる意味で退任と同時に受ける」として勲章を受け取った。
ネチズンたちは李大統領の‘セルフ勲章’の知らせに怒りを表わした。 11日ツイッターをはじめとするソーシャルネットワークサービス(SNS)には 「サイコじゃないのか」、「コメディだ、これではコメディアンは立つ瀬が無い」など激昂した文が相次いで上がってきた。
チョ・エジン記者 jiny＠hani.co.kr
訳J.S(1409字)
