現職検事が事件のもみ消しの代価として女性被疑者と不適切な関係を結んだ疑いについて、最高検察庁監察本部が監察に乗り出し波紋が生じている。 キム・クァンジュン検事わいろ授受事件で信頼が危機に陥った検察が再度困惑する状況に陥った。
22日、最高検察庁監察本部などの話を総合すれば、ソウル東部地検のJ(30)検事は去る10日午後、庁舎事務室で窃盗疑惑で調査を受けていた40代女性被疑者K氏に‘事件処理と関連して便宜を提供する’という条件を提示して類似性行為をさせた。検事が被疑者を相手に正式陳述調書を受け取る時は捜査官が一緒にいる筈だが、当時事務室には検事と被疑者の2人だけがいた。 J検事は2~3日後、庁舎外のあるモーテルでK氏に再び会い性関係を持った。 2人は共に既婚だと伝えられた。 J検事はソウルのある法学専門大学院(ロースクール) 1期出身で、去る3月に検事に任用され、現在はソウル東部地検で実務修習課程を経ている。
J検事は監察調査で事件処理と関連した代価関係はなく、K氏と互いに合意の下で関係を結んだと主張したことが分かった。J検事とK氏は検察庁舎内外で不適切な関係を持った部分については認定したと伝えられた。 K氏の窃盗事件はまだ捜査が進行中だ。
この事件は去る20日、K氏の弁護人がソウル東部地検にこの疑いと関連して異議を提起し、ソウル東部地検の自主真相調査を経た後に監察本部に監察依頼された。 監察本部関係者は「2人が関係を結んだ理由が事件処理と関連した代価関係なのか(J検事の)強制力によったものかは現在調査中」と明らかにした。
監察本部はJ検事とK氏が検察庁舎内外で不適切な関係を結んだ疑いと共に、ソウル東部地検長と次長検事、J検事が所属した部長検事などの指揮監督不良についても監察を進行中だ。 監察本部はJ検事を相手に1次調査を終え、近い将来K氏を呼んで事実関係を確認する予定だ。
キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr