首都圏と20~40代の民心が文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補側から安哲秀(アン・チョルス)無所属候補側に移動する兆しが伺われる。 朴槿恵セヌリ党候補はその渦中に若干の‘反射利益’を享受している形だ。
去る2~3日に実施された<ハンギョレ>世論調査結果によれば、3者対決で朴候補は38.9%を記録し不動の1位を維持した。 先月5~6日の調査(35.3%)に比べて3.6%上がった。 安候補も27.8%を記録して先月調査(25.4%)より上がった。 しかし文候補は19.3%を得て、唯一人 先月の24.6%より5.3%下がった。
文候補の不振は野党圏候補支持層内部で一部が安候補側に移った影響と分析される。 政権交替希望層(回答者全体の58.0%)の内45.8%は3者対決で安候補を支持し、文候補支持は31.1%に留まった。 先月の調査では政権交替希望層(回答者全体の63.7%)の支持率が安候補38.0%、文候補37.7%で同等だった。
特に、今回の調査で民主党支持者の42.5%が3者対決で安候補を選び、40.0%の文候補より支持度が高かった。 先月の調査では民主党支持者の45.2%が文候補を支持し、安候補(35.8%)を大きく上回っていたことと比較される。
このような傾向は進歩指向層と20~40代、首都圏でも同様に確認される。 進歩指向階層は前回調査で43.1%が文候補を選択したが(安候補36.0%)、今回は46.7%が安候補支持を選んだ(文候補26.1%)。
文候補が2者対決で朴候補に0.7%差で遅れをとったこともこのような脈絡のためと見られる。安候補が野党圏単一候補となった時、無所属の場合には4.4%先行しているものの、民主党に入党する場合には1.0%の先行に終わった。 ‘反民主党情緒’が実在するという話だ。
安候補が提起した‘国会議員定数および政党国庫補助金縮小’方案に対しては回答者の86.0%が同意(積極的同意47.4%、やや同意38.6%)するなど、圧倒的支持を示した。 既存政党との差別化戦略が専門家と既存政界からは袋叩きにされたが、一般世論は好意的だと見られる。 イム・サンリョル リサーチプラス代表は「民主党を支持して政権交替を望む階層の中で、文候補側から安候補側に移る現象が伺える」として「民主党が候補単一化推進以外には明確な成果を示せない中でこのような傾向が現れているようだ」と話した。
野党圏候補の間で心変わり現象が現れたが、朴候補支持層は依然として強固だった。 朴候補は今回の調査で僅かとは言え、3者対決で3.6%上がり、2者対決でもそれぞれ文候補との対決では1.1%、安候補とは3.9%上がった。 大統領選挙が迫る中で与党支持層の結集が本格化したものと見られる。 アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr