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投票率‘バブル’…野党圏単一候補 勝算は‘錯視’

登録:2012-10-18 08:50 修正:2012-10-18 12:46
与党支持 50~60代 投票率高い
世代別投票率を適用すれば結果は変わる

単一化過程 支持者離脱も
野党圏 大統領選挙 勝利展望は明るくない

世論調査で "投票する" 回答者 97%
2002・2007年 大統領選挙投票率 60~70%台
野党支持 20~30代 投票率低く

安哲秀(アン・チョルス)大統領候補キャンプの主要関係者が17日、最近の各報道機関世論調査結果に疑問を提起した。 文在寅(ムン・ジェイン)-安哲秀候補の単一化を前提に2者対決調査をすれば、文在寅候補や安哲秀候補が朴槿恵候補に勝つことが明らかになるが、世代別投票率などを考慮して判別分析をすればその結果は全く変わるということだ。 単一化さえすれば朴槿恵候補に勝てるという調査結果は錯視だという指摘だ。

 実際、多くのアナリストは世論調査結果に‘投票率’バブルが含まれていると指摘する。 去る6日<ハンギョレ>世論調査で回答者の97.3%は「投票する」と明らかにした。 朴槿恵-文在寅-安哲秀の3者対決で回答者の85.3%は3人中の1人を支持した。 無応答は14.6%にとどまった。 朴槿恵-文在寅2者対決では94.9%が、朴槿恵-安哲秀対決では94.3%が2人の内の1人を支持すると明らかにした。

 しかし大統領選挙投票率は1987年の89.2%を頂点に、その後は持続的に低下している。 2002年の大統領選挙は盧武鉉-鄭夢準(チョン・モンジュン)候補単一化、投票日直前に支持撤回など劇的要素が多かったが、投票率は70.8%であった。 2007年には李明博候補の一方的勝利が予想される中で63.0%まで落ちた。 したがって今回の大統領選挙投票率が70%を越えることは容易でない。 野党の政権審判論と朴槿恵候補の逆審判論が衝突した去る4・11総選挙投票率もやっと54.2%であった。

 投票率バブルが選挙結果展望をかく乱する理由は、世代別に見て低年齢層は投票率が低く、高年齢層は高いためだ。 最近のすべての世論調査で20~30代の年齢層は文在寅や安哲秀候補を、50代と60代以上の年齢層は朴槿恵候補を圧倒的に支持する‘世代投票’現象が現れている。 このような状況では世代別投票率が大統領選挙の結果を左右する最大変数に浮上することが当然だ。

 去る6日<ハンギョレ>が世論調査をした当時、朴槿恵候補はあらゆる悪材料で支持率が底を打っていた。 朴槿恵-文在寅2者対決は46.2%-48.7%であった。 朴槿恵-安哲秀2者対決は42.1%-52.2%で何と10%もの差が出た。 世論調査結果は‘単一化すれば候補が誰でも野党圏が勝つ’と出てきたわけだ。 しかし、世論調査の世代別候補支持率に2002年の世代別投票率を適用したところ、朴槿恵-文在寅候補の勝敗が反対にひっくり返った。 去る4・11総選挙当時の世代別投票率を適用しても同様だった。 朴槿恵-安哲秀候補の2者対決結果は逆転しなかった。 当時は支持率格差があまりにも大きかったためだ。

 朴槿恵候補の支持率は最近再び上昇勢を見せている。 したがって朴槿恵-安哲秀2者対決で安哲秀候補が依然として先んじているとしても世代別投票率を適用すれば安候補が現時点で朴候補に勝っているとは断言し難い。

 今後、文在寅-安哲秀候補の単一化が両候補の支持者にどのような影響を及ぼすかも重要な変数だ。 両候補が単一化するとしても、朴槿恵候補から追加で奪える票はないと見なければならない。‘プラスアルファ’は期待しにくく、むしろ支持者の離脱による‘マイナス アルファ’効果が予想される。 野党圏の大統領選挙勝利展望が依然として明るくないという話だ。ソン・ハンヨン先任記者 shy99@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/556361.html 韓国語原文入力:2012/10/17 22:27
訳J.S(1702字)

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