本文に移動

[社説] 完治者が感染者を初めて上回る…週末の峠乗り越えよう

登録:2020-03-14 00:59 修正:2020-03-14 07:07
13日、ソウル市鍾路区の簡易宿泊所街を訪れた大韓赤十字社の関係者らが、災害弱者層の新型コロナウイルス対策のために手洗い消毒薬などの緊急救護品を渡している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 1月20日に韓国で初めての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が発生して53日目にして初めて完治者が新規感染者を上回った。幸いなニュースだが、小規模の集団感染が絶えず、国外状況が悪化しており、特に今後数日間の状況を慎重に見守らなければならない。今週末の宗教施設での行事自粛などすべての社会の積極的参加が一層切実だ。

 12日の感染者は110人、完治判定を受けて隔離解除された人は177人だった。大邱(テグ)・慶尚北道地域の新規感染者も確実に減少している。最近の完治者増加傾向は大邱の新天地教会の大拡散以降、積極的な検査を通じた患者の早期発見と管理、国民の対面活動自粛などが効果を発揮したと見られる。ただし、現在まで109人が感染したソウル市九老区(クログ)のコールセンター発の集団感染の場合、発覚後まだ3日なので注意すべき段階だ。世宗市(セジョンシ)の政府庁舎の海洋水産部の職員25人などの小規模集団感染が場所を変えて発生している。政府が従来の6カ国に加えて欧州5カ国に対して15日午前0時から特別入国手続きを実施することも、手抜かりなく行われなければならない。

 特にこのところ教会の行事で感染者が相次ぐ中、昨週末に京畿道の20%の教会が礼拝を行ったと分かっており、今週末を控えて心配な状況だ。コールセンターの職員1人が参加した8日の富川(プチョン)の教会の礼拝での感染のために、感染した信者が勤める療養型病院がこの日コホート隔離された。ソウル市東大門区(トンデムング)の教会とネットカフェでの感染も、先月の集団修練会から始まった可能性が提起されている。

 イタリアのような極端な措置なしに韓国社会が今程度の開放性を維持してCOVID-19に対応しているのは、防疫当局や医療陣と市民の協力のおかげだ。対面活動自粛が強調されて2週間経ち、疲労度が高まり、ややもすると今週末は気が緩みかねない。皆で共にこの峠を乗り越えよう。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/932496.html韓国語原文入力:2020/03/13 19:43
訳T.W

関連記事