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[社説]散発的な集団感染の拡散、ピークに達した「新型コロナ防疫」

登録:2020-03-12 06:45 修正:2020-03-12 08:05
COVID-19集団感染が発生したソウル九老区のコールセンター近くの新道林駅で11日午後、マスクをつけた市民が歩いている=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 ソウル九老区(クログ)のコールセンター発のコロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が11日夕方現在100人近くに増えた。今回の集団感染の追加伝播の遮断が、首都圏の広範囲な伝播を防ぐ分水嶺になるものと見られる。特にコールセンターのように密集したハイリスクの事業所に対して、もう少し強力で実効性のある対策が急いで施行されなければならない。

 コールセンターの職員たちは先月28日頃からのどの痛みなどの症状が現れたが勤務を続け、8日に最初の感染者が出た後に自宅隔離など本格的な対応を始めたという。大邱(テグ)の別のコールセンターでも、先月26日にある社員が高熱の症状を訴えたが、担当のマネージャーが体温を測定した後に1時間以上勤務させたとの主張が提起された。新天地大邱教会のスーパースプレッディング事件以後、密集した場所に対する警戒心が高まったことを思えば、企業が極めて安易だったのではないかとの指摘は避け難い。営業実績を満たせなければインセンティブを削られるなどの劣悪な労働条件が感染病の拡散をもたらした可能性がある。政府の具体的な指針がなかったことも惜しい。

 全国にコールセンターだけで700~1000カ所程度と推定される。カラオケやインターネットカフェ、スポーツセンターなども、コールセンターに劣らないハイリスクの事業所だ。防疫当局はこの日、密集事業所に在宅やフレックス勤務の導入、座席の間隔調整などの感染管理の指針を間もなく用意すると明らかにし、類症状者(発熱や咳、のどの痛みなどがありCOVID-19の感染が疑われる人)が出勤をしない場合に不利益が生じないようにしてほしいと強調した。このようなガイドラインを十分に機能させるには企業に税制優遇などのインセンティブ対策も必要であるとの指摘に対しても、政府は積極的に検討してほしい。

 今回の集団感染は感染者の住居地が首都圏に散らばっていて移動経路も広く、より一層対応が難しい。新道林(シンドリム)駅は一日11万人、九老駅は2万人が利用する交通の要所だ。幸いなことにソウル市と京畿道、仁川市(インチョンシ)が協力体制を構築するとのことなので、疫学調査から急いでほしい。周囲を頻繁に利用する市民は発熱などの症状があれば積極的に申告するなど協力が必要だ。専門家は公共交通で感染する可能性は密集施設に比べて低いと見ている。行き過ぎた恐怖よりも手洗いや顔に触れないなどの個人の予防法をより一層徹底的に実践する時だ。

 チョン・ウンギョン疾病管理本部長がこの日「地域社会の感染への憂慮が強まる場合、より迅速かつ強力な措置が必要になり得る」と話したように、大邱・慶尚北道以外の地域で散発的な集団感染が続いている今が感染病拡散のピークだ。当局と市民の双方が防疫の手綱を引き締めなければならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/932205.html韓国語原文入力:2020-03-12 02:13
訳M.S

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