登録 : 2015.09.08 22:26 修正 : 2015.09.12 15:05

 2012年4月、ハンギョレが解雇労働者14人の姿をカメラに収めた。3年の歳月が流れた2015年4月、全国各地に散らばっているその労働者たちに再会する企画記事を連載した。 復職した人もいたが、ほとんどは依然として解雇労働者のまま残っていた。起亜自動車の非正社員ユン・ジュヒョン氏には会えなかった。 36歳で「組織も労組も友人も同志も冷たかった」という内容の遺書を残して自ら命を絶ったためだ。

 その企画記事の後続行事として7月17日、「3年前に会った解雇労働者、今彼らははどのように暮らしているか」という主題のトークコンサートを開いた。 双龍(サンヨン)自動車の解雇労働者は、平沢(ピョンテク)市庁と警察がテントと焼香所を撤去しようとしているという情報のために工場前を離れることができず参加できなかった。柳成(ユソン)企業の解雇労働者も裁判に出席するため来られなかった。

 司会者が軽い話から始めようとして解雇労働者に「夏休みの計画は立てましたか?」と尋ねた時、「才能教育」のユ・ミョンジャさんは「本社前座込み場が撤去されるかも知れないのでどこへも行けない」と答えた。 パク・ギョンソン、カン・ジョンスク、ユ・ミョンジャの三人は、今日まで2820日間にわたり路上座り込み闘争中だ。満7年を既に超えた。 座り込み闘争日数をどうして正確に記憶しているのかと尋ねる人に向かって、ユ・ミョンジャさんは「毎朝眠りから覚めれば座り込み場の掲示版に闘争日数を書いて貼ることから一日を始めるので忘れることはできない」と答える。

 コルト・コルテック労働者の復職闘争は今日が3143日目だ。8年を超えた。大田(テジョン)の自宅で妻が一人で夕食を食べると、カルグクス(韓国式うどん)がよそった器の写真を撮ってインターネットに載せる。仁川(インチョン)の座り込みテントではキム・ギョンボン氏が「こんな風に出前のチャーハンを電気が切られた暗がりで一人食べている」と、チャーハンの写真を撮って上げて応じる。「一緒にご飯を食べられるその日まで闘うぞ!!!」という誓いが涙ぐましい。

 金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表が「利益を多く上げた会社なのに、強硬労組のために門を閉ざした」と言った、まさにその会社がコルト・コルテックだ。 金武星代表の話は完全に間違っている。 2008年8月2日、東亜日報がコルト楽器に対して「労組の長期ストライキにともなう経営圧迫と赤字が累積し、もはや会社経営が難しくなった」と報道した時、労組が東亜日報を相手に提起した訴訟でソウル高裁は「会社の廃業を労組の頻繁なストライキのためと報道したことは誤り」として、訂正報道の掲示と慰謝料500万ウォンを支払えと判決したし、大法院(最高裁)も同じ判断をした。東亜日報は2011年9月19日、「コルト楽器富平(プピョン)工場の廃業は、労組のストライキのためというよりは使用者側の生産基地海外移転など他の事情があったためであり、労組のストライキはほとんどが部分ストライキだったため会社の売上に大きな影響を及ぼさなかった事実が明らかになったのでこれを正します」という訂正報道を出さなければならなかった。

 金武星代表の嘘とその話に付和雷同した人々が、労働運動に対して浴びせた非難は実際、それまで労働者が闘争の過程で経験した試練に較べれば何でもない。あらゆる困難を勝ち抜いて7年、8年という歳月を路上で戦っている労働者に対して人々は簡単に忠告する。「そんなに戦う力があるのなら、その力で他所に就職して仕事をしなさい」と…。 そういう忠告に対して労働者たちはこのように答える。「誰かが最後まで戦っているということを見せてこそ、今後労働者に対して無法はできなくなる」。数日前、青少年を対象に開かれた人文学講義でこのような内容を説明した時、聴いていた青少年の1人が、堰を切ったように大声を張り上げた。「映画『暗殺』にも同じセリフが出てきます!」

ハ・ジョンガン聖公会大労働アカデミー主任教授 //ハンギョレ新聞社

 それから数日後に映画を観た。 チョン・ジヒョンが扮した独立軍の狙撃手アン・オギュンに、この戦いで勝てると思うかと尋ねると、アン・オギュンはこう答える。「知らせないと、私たちは闘い続けると…」。そんな風に答える主人公の顔に、才能教育のユ・ミョンジャ支部長の顔が重なった。 今しなければならないことは、そんな風に戦い続ければ、最後は勝利できるという事実を希望の約束として人々に見せることだ。

ハ・ジョンガン聖公会大労働アカデミー主任教授

お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-08 18:33
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/707957.html 訳J.S(2003字)

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