登録 : 2015.09.08 22:23 修正 : 2015.09.09 07:21

 「鉄パイプ発言」の金武星代表、今度はコルト労組を非難
 「コルト楽器・コルテックなど利益があった会社が強硬労組のために廃業した」

セヌリ党金武星代表 //ハンギョレ新聞社

 セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表が、労働組合に対して否定的発言を連日浴びせている。 政府・与党が強力に推進している労働市場改編を強調する中で、労組を中心とした労働運動について事実を歪曲していると指摘される。

 金武星代表は3日、国会で開かれた最高委員会議で「労働改革はすべての改革の基礎であり、所得2万ドルから脱して3万ドル時代を開く必須条件だ」として「企業が困難な時に苦痛を分け合うどころか、強硬労組が自分の取り分を増やすことに没頭した結果、堅実な会社が廃業に追い込まれるケースが多い」と声を高めた。

 金代表は次いで「コルト楽器・コルテック、バレオ空調コリアなどは利益をたくさん上げていた会社なのに、強硬労組のために廃業した」と主張した。

 しかしギター製造企業のコルト楽器とその子会社であるコルテックは、労働者弾圧で悪名高い会社だ。 同社は世界の電子ギター市場の約30%を占有するほどの優良企業だった。 2006年を除き1996年から2007年まで、一度も赤字を出したことがない。 にもかかわらずコルトは2007年3月、経営悪化を理由に56人の労働者を解雇した。労組が解雇に対し問題提起すると、同年7月には忠清南道鶏龍(ケリョン)市にあるコルテックを偽装廃業し、残っていた67人全員を整理解雇しインドネシアにある海外工場だけを稼動した。

コルト・コルテックの解雇労働者と市民団体会員たちが6月12日午前、ソウル瑞草洞の最高裁前で解雇無効訴訟最高裁棄却宣告に対する立場を発表している =シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 セヌリ党金代表の説明のように、労組が理由もなく「自分の取り分を増やすことに没頭した結果、堅実な会社が廃業に追い込まれた」 のではなく、会社側が一方的に労働者を解雇した結果だという指摘が出る理由だ。

 このため、解雇労働者を支持する社会的な声も粘り強く続いている。 特にギターで演奏する文化芸術人の動きが目立った。 韓国を代表するバンド「シナウィ」のギタリストであるシン・デチョルをはじめ、バンド「愛と平和」のハン・サンウォン、キム・モクキョン、チェ・イチョルは 「ギターで音楽を演奏する演奏労働者である私たちも、ギターを作る労働者と同じ立場だ」と言ってこれら解雇労働者のための支持公演を行ない、世界的なバンド「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」のギタリストであるトム・モレロも2010年「ギターは搾取ではなく解放の手段とならなければならない」と言ってコルト・コルテックの労働者を支持した。

 金代表は2日の国会交渉団体代表演説でも「労働市場の両極化で所得格差が拡がり、低所得層と非正社員の雇用不安と生活不安が加重されて国民統合がうまくいっていない状況で、全労働者の10%に過ぎない労組がストライキを日常的に行い自分たちの取り分を確保することだけに没頭している」と主張した。 彼は国会での演説直後に記者団に「大企業の強硬労組が毎年不法ストを繰り返し、公権力が投入されれば鉄パイプでその公権力を殴ってくる」として「そんな不法行為がなかったなら、韓国は(国民所得)3万ドルを超えているだろう」として、経済政策の失敗を労組のせいにするような発言をした。

キム・ギョンウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-03 17:05
http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/707253.html 訳A.K(1614字)

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