登録 : 2015.06.22 06:30 修正 : 2015.06.22 06:46

サムスンソウル病院がMERS防疫失敗を認め部分閉鎖措置を取った14日午後、フェンスに囲まれた病院の緊急治療室前を市民が通っている=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社
 中東呼吸器症候群(MERS<マーズ>)コロナウィルスの流行で部分閉鎖されていたサムスンソウル病院が25日から通常運営に入るものと見られる。政府が24日までの部分閉鎖措置を延長しない方針を決めたためだ。チョン・ウンギョン中央MERS管理対策本部現場点検班長は21日の説明で、「サムスンソウル病院は現在までに統制がうまくいっている。病院部分の閉鎖延長は考えていない」と明らかにした。しかし、日曜日にも感染者3人が新たに発生するなど、相変らず流動的な状況であり、MERSの震源地的なサムスンソウル病院の通常運営を認めるのは極めて性急である。初期にサムスンソウル病院を信じてあらゆる事を任せた結果この様な事態まできたのに、状況が落ち着く前に病院の正常化から口にする政府はいったい誰のためのものなのかという思いすらする。

 サムスンソウル病院は国内屈指の大型総合病院である。したがってここで診療を受けたり受ける予定の患者が多くて、病院の部分閉鎖でこの人々が体験する不便が非常に大きいということは十分に理解できる。政府と病院側が施設を正常化しようとする主な理由もこれであろう。しかし今はMERSを完全に終息させて国民の不安を解消して経済・社会・文化生活を正常に戻すのが何より緊急な課題だ。これより優先して考えるべき事はありえない。病院の通常運営はそれから判断しても遅くない。

 振り返れば騒動の初期に状況統制をあきらめてサムスンソウル病院だけを信じた政府の無能さと、自らを過信していたサムスンソウル病院のおごりがMERSを国家的な災難に育てた。しかも病院の部分閉鎖以後もサムスンソウル病院はMERSの対応に失敗し続けた。保護装備をまともに備えないまま医師や看護師をMERSとの戦いの第一線に投じ、同病院だけで何人もの医療スタッフがMERSに感染した。献身的に診療してきた1人のサムスンソウル病院の医師が21日にもまた確定診断された。このような病院はサムスン系列だとしてもいっそ門を閉めるのがましではないかという思いすらしているのが率直な心情だ。ところが政府はこの時点でもむしろ病院の部分閉鎖を延長しないという発表をしたのだから国民の目には信用しにくくなるばかりだ。

 サムスンソウル病院がその看板にふさわしい実力と危機対処能力を備えていなかったということは今回の事態で明確にあらわれた。そのような病院を正常化するのは急務ではない。国民がMERSの恐怖から抜け出すのが先である。政府は「サムスン」という名前を信じて泥沼にはまった初期対応の失敗を繰り返してはならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/06/21 18:45

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/696835.html訳T.W

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue