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[社説] 韓米日 首脳会談と韓国外交の課題

登録:2014-03-16 23:35 修正:2014-03-17 00:02

 安倍晋三 日本総理は14日、歴史認識と関連して、日帝の侵略と植民支配を謝罪した村山談話を継承すると参議院で明らかにした。また日本軍軍隊慰安婦に対する日本政府の直間接的な関与を認めた河野談話を修正するつもりはないと話した。特に慰安婦問題については "筆舌につくしがたい苦痛を受けた方々のことを思うと非常に胸が痛い。この点に対する考えは私も歴代総理と違わない" と言及した。これまで歴史修正主義の立場から、過去になされた日本の各種の歴史反省談話などを否定する言動をしてきた点から考えると大きな豹変だ。

 朴槿恵大統領もこれを受けて "よかったと思う" と肯定的な評価をした。中国の牽制と北韓の問題についての効果的な対応のために、韓-日関係の改善を求めてきた米国政府も、安倍総理の発言を "肯定的進展と考える" として歓迎する立場を示した。これで24、25日にオランダで開かれる核安全保障首脳会議で、日本政府が提案している韓-米-日3国首脳会談が開かれる可能性が一段と大きくなった。

 しかし韓日両国が懸案について主体的に問題を解決できず、米国の圧力で無理に協力する立場を取るという形はすっきりとしない。両国とも4月中旬のオバマ大統領の歴訪を控えて何らかの誠意を見せるべきだという負担感から、懸案事項をとりつくろうような印象を与えるためだ。日本が河野談話を修正しないと言いながらも、談話修正の意思を盛り込んだ談話検証作業は継続するという考えをくずしていないことや、我が国も行動が伴わない話に投合するかのように直ちに歓迎を表示したことから、このような雰囲気がはかりしれる。

 このような状態では韓-米-日の首脳会談がなされるといっても、韓-日間の歴史認識の溝を簡単には埋められない。わが国政府は3者会談で歴史認識問題を完全に解消するというような性急な考えをする必要もない。歴史認識以外の安保・経済懸案などについては協議する姿勢を取りつつ、歴史認識問題については原則を守って執拗に解決していくという決意を見せることが望ましい。

 韓-米-日の首脳会談で最も大きな関心事は、やはり北韓と中国問題だろう。しかし、これらはややもすると3国間の同盟強化による中国と北韓への圧力というサインを送ることになりかねない。地域平和と北韓問題解決のために中国の協力が絶対に必要な点を考えれば、韓-米-日 首脳会談を契機に我が国政府が韓-中-日首脳会談の実現を目指す方が良いだろう。それでこそ我々が主導する韓半島外交が可能だ。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/628397.html 韓国語原文入力:2014/03/16 18:31
訳T.W(1163字)

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