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米国、感染者再び増加…「今秋~冬に1億人が感染の可能性」

登録:2022-05-09 02:58 修正:2022-05-09 07:09
補正予算なしとの前提で推定 
死者は今週中に100万人に達する見通し
3日、米ニューヨークのタイムズスクエアにコロナ検査所を案内する看板が立っている=ニューヨーク/AFP・聯合ニュース

 米国政府は、今年の秋から冬にかけて1億人が新型コロナウイルスに感染する可能性があるとの見通しを発表した。CNNが7日(現地時間)に報道した。

 ある高官によると、この試算は複数の予測モデルによるもので、議会による補正予算の配分などのウイルス対応に向けた追加措置が実施されず、全く新しい変異株も発生しないとの前提で予想したもの。

 ホワイトハウスはこのような予測値を根拠に、議会に対し予算の増額を要請している。ジョー・バイデン政権は3月に補正予算案を提出したものの、新型コロナウイルス対応のための225億ドル(約28兆5862億ウォン)は承認されなかった。このような予算が割り当てられなければ、検査、治療、予防などのコロナ対応にかなりの支障が生じることが予想される。民主党と共和党は先月、この予算を100億ドルに削減するとの妥協に至ったものの、他の法案との絡みでコロナ対応予算案は再び承認されなかった。

 米国のコロナによる死者の数は今週中に100万人を突破することが確実視されている。マスク着用などの規制が緩和されつつある中、オミクロン株によるものを中心として感染者数はこのところ再び増加傾向を示している。

 先月末には、2月末までに米国の人口の60%ほどに当たる約1億9000万人が1回以上コロナに感染したとの推定が発表されている。数万件の血液分析から導き出された推定だ。米国の複数の高官は、コロナに感染したことがあるとしても再感染の危険性は消えないと述べた。また、感染経験はワクチン接種とともに重症化の危険性を低下させるとしつつも、抗体の自然減少と新たな変異株の出現の可能性が再感染の危険性を高めると述べた。

ワシントン/イ・ボニョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1041943.html韓国語原文入力:2022-05-08 13:39
訳D.K

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