本文に移動

「ゼロコロナ」で残忍な4月…武漢封鎖の衝撃以来、中国経済が最悪に

登録:2022-05-06 20:10 修正:2022-05-07 06:48
4月の購買担当者景気指数、サービス業40・製造業47.4 
武漢封鎖翌月の2020年2月以来、最低
5日、中国上海で封鎖された通りを住民が歩いている=上海/ロイター・聯合ニュース

 上海など主要地域の封鎖で、4月の中国経済の状況が2020年2月以来最も悪いことが分かった。

 中国国家統計局が先月30日に発表した4月の購買担当者景気指数(PMI)統計によれば、製造業と非製造業のPMIが揃って50以下に下がり、特にサービス業のPMIは40まで下がるなど打撃が深刻だった。主要なPMI指標がすべて新型コロナの衝撃が深刻だった2020年2月以来最も低かった。

 国家統計局は毎月末にPMI現況を発表する。PMIは、景気動向を示す代表指数であり、50を基準としてそれ以上なら景気拡大、以下ならば景気収縮を意味する。

 統計を具体的に見ると、製造業PMIは47.4で2020年2月の35.7以後で最も低かった。製造業強国である中国で製造業PMIが49以下になることはきわめて珍しい。47.4は由来を探しがたい水準だ。

非製造業PMI現況=資料:中国国家統計局//ハンギョレ新聞社

 サービス業と建設業を合わせた非製造業PMIは41.9で、製造業よりはるかに打撃が大きかった。非製造業PMIは、武漢事態があった2020年2月に29.6まで落ち込んだが、3月には52.3に回復した。その後、非製造業PMIはほとんど50以上を維持してきたが、今年3月に50以下の48.4に落ちた。

 封鎖による打撃が最も大きい業種であるサービス業のPMIは、4月に40.0まで下がった。サービス業PMIは、今年1月と2月に50.3、50.5を記録し、深セン・吉林省などで封鎖が始まった3月に46.7に下がり、4月には40まで下落した。これに先立つ2020年2月にサービス業PMIが30.1を記録して以来最も低い状態だ。

 建設業PMIは4月に52.7で、主なPMIのうち唯一50を超えた。しかし、中国の建設業PMIは最近2年間ずっと55以上を記録してきており、3月にも58.1を示した。4月の建設業PMIが50を超えたとはいえ、以前と比べれば大きく下落した。中国の中央政府と地方政府が建設業の浮揚に全力を傾けているためと解釈される。2020年2月の建設業PMIは26.6だった。

サービス業PMI現況=資料:中国国家統計局//ハンギョレ新聞社

 中国の4月のPMI下落事態は、上海、浙江省、吉林省などの封鎖の影響であり、予想されたことだった。特に中国最大の経済都市である上海は、3月中旬から部分封鎖を始め、4月はほとんど完全封鎖状態であった。こうした状況は今月も続くと予想される。上海の封鎖は今月に入っても続いており、首都北京でも先月末から部分封鎖を始めた。吉林省、浙江省などは封鎖が緩和されたが、湖南省、河南省の鄭州が最近封鎖されるなど、厳しい状況が続いている。

 中国当局は経済的困難にも関わらず「ゼロコロナ」政策を放棄していない。国際信用評価会社のフィッチは3日、中国の国内総生産(GDP)成長率見通しを従来の4.8%から4.3%に引き下げた。中国当局の今年の国内総生産成長率目標は5.5%であり、第1四半期には4.8%成長した。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1041826.html韓国語原文入力:2022-05-06 14:24
訳J.S

関連記事