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5党が候補一本化しても敗れた日本の野党、次は?

登録:2021-11-04 20:21 修正:2021-11-05 07:30
野党第一党の代表の辞任など後遺症 
来年7月の参議院選挙「野党共闘」争点化
立憲民主党の枝野幸男代表が衆議院議員選挙敗北の責任をとり2日に辞任を表明した=立憲民主党ホームページより//ハンギョレ新聞社

 先月31日に行われた日本の衆議院議員選挙で、野党が候補を一本化したにもかかわらず自民党が圧勝し、野党第一党の代表が辞任するなど強い後遺症があらわれている。来年7月の参議院議員選挙を控えて、野党共闘を維持すべきかが議論になるものとみられる。

 朝日新聞は4日、「立憲民主党の枝野幸男代表が2日辞任を表明し、新代表を選ぶための動きが始まった」として、野党共闘の問題などが争点になりそうだと報道した。立憲民主党をはじめ日本共産党、国民民主党、れいわ新選組、社民党の5野党は今回の選挙で、小選挙区289カ所中75%の217カ所で候補の一本化を実現したが、自民党に敗北した。特に立憲民主党は109議席から96議席に13議席も減らし、共産党も12議席から10議席に減った。一方、自民党は単独過半(233議席)を遥かに超えて261議席を確保し、野党共闘に参加しなかった右派指向の日本維新の会は4倍近くに議席を増やし第3党に跳躍した。

 立憲民主党の内部では、選挙敗北の原因の一つとして共産党との連帯を挙げている。一部地域の候補らは安保政策など共産党を不安視する有権者が多く、むしろ損害をこうむったと不満を表出した。反対に東京5区で野党共闘を前面に掲げて現職閣僚に勝った立憲民主党の手塚仁雄議員は「自民党、公明党も政策が違うが20年以上候補を一元化している」として野党の候補一本化の必要性を強調した。

 立憲民主党以外の野党である共産党、れいわ新選組、社民党は、「自民党1強」に対抗するには野党共闘が必要という考えだ。共産党の志位和夫委員長は、枝野代表が辞任を表明すると自身のツイッターに「残念」としながらも「(新しい代表を選出した立憲民主党と)引き続き協力と連係の関係の発展を願っています」と書いた。れいわ新選組の山本太郎代表も「(立憲の)新代表と次期参院選に向けて、インボイス廃止、消費税ゼロで共闘できるよう話し合っていきたい」と話した。社民党の福島瑞穂代表も、今後も共に努力しようと明らかにした。国民民主党は立憲民主党を中心に候補一本化には積極的に取り組んでいるが、共産党との政策合意などには距離を置いている。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1017952.html韓国語原文入力:2021-11-04 15:18
訳J.S

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