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ビーガンと会談したイ・ドフン「米国政府、南北関係改善支持を再確認」

登録:2020-01-20 02:28 修正:2020-01-20 11:26
「朝鮮半島非核化・平和定着で緊密協力」 
米国当局者、「ハリス大使の発言、誤って伝わった」 
国務省報道官は「韓国の貢献を歓迎…ハリス信頼」
イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長が17日(現地時間)、ワシントンの駐米大使館でスティーブン・ビーガン米国務副長官兼北朝鮮政策特別代表らとの協議の結果について、記者団に説明している=ワシントン/ファン・ジュンボム特派員//ハンギョレ新聞社

 イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長は、南北関係改善に対する米国政府の支持の立場を再確認したと17日(現地時間)明らかにした。北朝鮮個別観光などの南北協力事業を積極的に推進するという政府の方針に対して、「韓米間に温度差がある」という見解に一線を引いたもの。

 イ本部長は16日、ワシントンでスティーブン・ビーガン米国務副長官兼北朝鮮政策特別代表と北朝鮮核問題首席代表協議を行った。翌日にはビーガン副長官の就任式に出席し、その日の午後には駐米大使館で記者懇談会を行った。

 イ本部長は、「(ビーガン代表との協議で)南北関係の改善に対する米政府の支持の立場を再確認した」と述べた。また、「韓米が南北関係、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和の定着に関して緊密に協力していくということについても合意した」と述べた。イ本部長はこれらの内容について、「昨日、ビーガン代表と協議を終えた後、記者団に公開することで合意した」と紹介し、「南北関係の改善自体に対する米国の一貫した支持の立場を確認した」と述べた。

 韓米の北朝鮮核問題首席代表によるこのような合意は、14日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が年頭記者会見で、朝米対話とは別に北朝鮮への個別観光などの南北協力事業を積極的に進めるとしたことに対し、米国側が否定的だと見られている中でなされた。特にハリー・ハリス駐韓米国大使が外信記者懇談会で、「制裁を触発する可能性のある誤解を避けるためには、韓米作業部会を通じて取り扱うのが望ましい」と述べたことが、個別観光の推進などに反駁したものと受け止められ、大統領府や与党、統一部などが一斉に反論している。

 ハリス大使の発言をめぐっては、米政府関係者も「彼の直説的な話し方のせいで、実際の意図が誤って伝わったようだ」という考えを韓国政府の関係者に伝えたという。米政府内でも、南北関係の改善に関する韓国政府の主権的決定を尊重するという共感があるということだ。

 イ本部長は南北協力事業について、「韓米間協議は始まったばかりだが、時間をかけられるものでもないので、早急に協議を進めていく計画」と述べた。ビーガン北朝鮮政策特別代表が副長官として担当すべき業務が膨大になっただけに、「イ・ドフン‐ビーガン」の直接協議のほかに、両国を往来する局長級の協議も多くなるだろうとイ本部長は述べた。

 南北協力事業は当事者である北朝鮮が応じることが絶対条件であるだけに、政府は韓米協議のほかにも、北朝鮮の呼応を引き出すために中国、ロシア、日本などとも緊密な協議をしていく計画だという。

 一方、国務省のモーガン・オータガス報道官は17日の「ボイス・オブ・アメリカ」とのインタビューで「米国は韓国や日本、または誰であれ、北朝鮮がシンガポール首脳会談での約束を実行に移すように肯定的に貢献することをいつでも歓迎する」と述べた。また、ハリス在韓米大使について「彼はドナルド・トランプ大統領とマイク・ポンペオ国務長官の意向に従って職務を遂行しており、ポンペオ長官はハリス大使を大いに信頼している」と述べた。韓国政府の南北関係改善努力への支持と自国大使に対する信頼を同時に表わしたものだ。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/924921.html韓国語原文入力:2020-01-19 09:39
訳D.K

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