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米国、北朝鮮に「約束を守るべき…繁栄のチャンスある」

登録:2019-12-14 06:41 修正:2019-12-14 10:25
スティルウェル国務省次官補「遺憾な行動容認できない」 
「トランプ大統領の言う通り、北朝鮮の平和と繁栄を手助けするチャンスを持っている」 
バーン統合参謀本部副議長「長距離ミサイル・核実験中止の約束を順守せよ」 
デービッド・スティルウェル米国務省東アジア・太平洋担当次官補が今月12日(現地時間)、ワシントンで戦略国際問題研究所(CSIS)が開いた米中関係のセミナーで講演した後、聴衆らの質問に答えている=ワシントン/ファン・ジュンボム特派員//ハンギョレ新聞社

 米国は12日(現地時間)、北朝鮮に対し、遺憾かつ無分別な行動を容認できないとして、長距離ミサイルの発射など緊張を高める行為をやめるよう強く求めた。米国は前日、議長国として招集した国連安全保障理事会でもこのような意思を表明したのに続き、北朝鮮に警告と対話メッセージを同時に発信している。

 米国務省のデービット・スティルウェル東アジア太平洋担当次官補は同日、シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)で米中関係について講演した後、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の恐れなどに関する質問に対し、「(ドナルド・トランプ大統領が就任した) 2017年1月以降の記録を見ていると、北朝鮮に関与した後、北朝鮮の遺憾な行動が著しく減ったことがわかる」としたうえで、「トランプ大統領は北朝鮮と協力し、経済建設を手助けすることを望んでいる」と述べた。スティルウェル次官補は「しかし、我々がこのような遺憾かつ無分別な行動をこれ以上容認できないという点も喚起する」とし、「それは変わっておらず、その立場は(これまでと)同じだ」と述べた。

 また、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射し、中国とロシアが対北朝鮮制裁に反対した場合、米国がどう対応するのかに関する質問に対し、「誰も核を持つ北朝鮮を望んでいない。長いリストの国連安保理決議案がそれを裏付けている」とし、国連が答える問題だと述べた。その上で「我々は北朝鮮に、トランプ大統領が言ったとおり、彼らの繁栄と平和、そのほかのすべてを手助けするためのもう一つの道を示すチャンスを持っている」と付け加えた。

 ウィリアム・バーン米統合参謀本部副議長も同日、北朝鮮に対し、「北朝鮮は非核化と長距離ミサイルおよび核兵器の実験を中止するという約束をした」とし、「我々は彼らがこのような約束を順守することを望んでいる」と述べた。

 バーン副議長は国防総省で行ったブリーフィングで、北朝鮮が核実験やミサイル実験発射を準備しているというシグナルを捉えたかという質問に対し、「公の場で機密情報を共有するわけにはいかないし、具体的なシグナルや警告については言えない」と即答を避けながら、このように述べた。また、「我々は北朝鮮のレトリックを深刻に受け止めており、韓国のパートナーと共に脅威に対応できる適切な防御を行っている」とし、「我々は最善を望みながら、最悪に備えている」と述べた。

 北朝鮮は非核化と相応措置をめぐる米国との交渉で、今年の年末を期限として示し、米国に「新たな計算法」を要求している。北朝鮮は前日、国連安保理で米国が北朝鮮に緊張を高める行為をしないよう求めたことに対して、外務省報道官談話を発表し、「(北)朝鮮に対する圧力ムードを高めたことは絶対に黙過しない」とし、「いかなる道を選ぶかについて明白な決断を下すのに、決定的な手助けになった」と述べた。

 このような中、スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表は15~17日、韓国を訪問する予定であり、朝米接触など、現状打破の契機が作られるかに注目が集まっている。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/920716.html韓国語原文入力:2019-12-13 08:25
訳H.J

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