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NewJeansは今後どうなるのか【コラム】

登録:2025-10-22 08:06 修正:2025-10-22 08:33
Jaewoogy_ma@naver.com//ハンギョレ新聞社

 K-POP市場を席巻したガールズグループ「NewJeans」と所属会社「ADOR」(アドア)による紛争が10月30日に決着する。ソウル中央地裁民事41部ではその日、ADORがNewJeansのメンバーたちを相手取って起こした「専属契約有効確認訴訟」の判決が言い渡される。紛争は昨年4月25日、当時ADORの代表だったミン・ヒジン氏の激昂した記者会見を通じて広く知られることになった。ミン前代表は、ADORの親会社であるHYBE(ハイブ)がNewJeansのデビューと活動を妨害し、「盗作論争」でNewJeansの価値を侵害したと主張した。一方HYBE側は、ミン前代表がADORの経営権を奪取する目的で虚偽の事実を流布したと反論した。NewJeansのメンバーたちはミン前代表が昨年8月にADORの代表を解任されたことで専属契約解約を通知し、ADORは「契約解約の理由にはならない」として訴訟を提起した。

 訴訟はミン前代表の記者会見のときとは異なり、両者の主張が拮抗している状態だ。裁判所は3月にADORがNewJeansのメンバーを相手取って起こした「企画会社の地位保全および広告契約締結などの禁止」の仮処分申立てを認めた。NewJeansのメンバー全員が出廷し、ADORで差別的な待遇を受けたことなどを主張したが、裁判所は「専属契約上、重要な義務をほぼ履行した」として、ADOR側の主張を認めた。NewJeansが主張した11項目の契約解約理由がすべて退けられたため、本案の訴訟でもそのような方針が続くとの見方が出ている。一方警察は、7月にHYBEがミン前代表を業務上背任の容疑で告発した件を不送致処分としたため、裁判結果は予断できないとの分析もある。

 NewJeansが勝訴した場合、メンバーたちはHYBEのパン・シヒョク取締役会議長の影響力から逃れ、ミン前代表とともに新たな道を進むことが可能になる。一方、敗訴の場合、選択肢は多くない。ミン前代表と決別してADORに復帰するか、あるいは最高裁まで訴訟合戦を継続することになる。しかし、活動の空白が長引けば、NewJeansのメンバーたちにとって大きな負担となる。NewJeansを待ち望んでいるファンは依然として多い。世界最大の音源プラットフォーム「Spotify」でNewJeansの音楽を聴く月間聴取者数は現在1400万人に達する。最近、米国の音楽メディア「ローリングストーン」が発表した「21世紀の偉大な楽曲TOP250」で、NewJeansの「Hype Boy」が選出された。このリストに選ばれたK-POP歌手は、防弾少年団(BTS)、少女時代、BLACKPINK、NewJeansのわずか4グループだ。大人たちの欲によって前途有望なガールズグループの将来がこれ以上台無しにされてはならない。

イ・チュンジェ論説委員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1224629.html韓国語原文入力:2025-10-21 20:18
訳M.S

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