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北朝鮮「米国は我々の努力に見合う行動示すべき」米国「北朝鮮とほぼ毎日対話」

登録:2018-08-11 05:49 修正:2018-08-11 07:03
北朝鮮外務省「米国は破廉恥」と非難しながらも
「トランプへは信頼する」発言のレベルを調節 
米国務省も北朝鮮との対話意志を強調
マイク・ポンペオ米国務長官(左)が今月4日、シンガポールで開かれたASEAN地域安保フォーラム(ARF)で北朝鮮のリ・ヨンホ外務相と挨拶を交わしている/AFP聯合ニュース

 北朝鮮が「朝米首脳会談の共同声明を段階的に誠実に履行していく我々の意志には変わりがない」とし、「米国は今でも我々の誠意ある努力に見合う行動を示さなければならない」と述べた。一方、米国政府は9日(現地時間)「北朝鮮側と電話やEメールなどでほとんど毎日対話している」と明らかにした。終戦宣言と核施設・物質の申告・査察問題などをめぐり隔たりは大きいが、とにかく協議・交渉は続いているということだ。マイク・ポンペオ国務長官が4度目の訪朝意向を表明した中で、米国政府が情勢管理のためのメッセージを発信しているものと見られる。

 北朝鮮は9日夜、「朝鮮中央通信」を通じて外部に発表した「外務省報道官談話」で、米国政府の最近の行動が「破廉恥で恥知らず」だと猛非難しながらも、6・12共同声明履行の意志を重ねて強調した。米国に対する不満を露わにしながらも、“一線”を超えるつもりはないことを明確にする方式で、メッセージのレベルを調節したわけだ。要するに、朝米双方とも6・12共同声明によって作られた情勢を大きな枠組みでは揺るがす考えはないことを強調したのだ。

 特に、北側の談話は「問題は一部の米行政府の高官らが国際的な対北朝鮮制裁と圧迫騒動に血眼になって暴れていること」だとして、これは「我々の善意的な措置に謝意を表し、朝米関係を進展させようとするトランプ大統領の意志に反するもの」だと主張した。強力な対米批判にもかかわらず、「トランプ大統領を信頼する」という立場を重ねて強調した。同談話は、「労働新聞」には掲載されなかった。北朝鮮住民に向けたメッセージではないという意味だ。

 談話は、特に「米国はわが国の体育分野に対する国際機関の協力まで妨げており、他の諸国が共和国創建70周年(9・9節)慶祝行事に閣僚級代表団を送れないよう圧迫している」とし、「稚拙極まりない行為」や「対話相手に対する冒とく」、「破廉恥で恥知らずな仕打ち」という刺激的な表現を使って激しく非難した。

 一方、ヘザー・ナウアート米国務省報道官は9日(現地時間)、定例記者会見で「北朝鮮との追加会談をする意向があるか」という質問に「対話を継続しているということは言える」とし、「事実上、毎日または1日置きで」と答えた。彼女は「北朝鮮側と対話しているということなのか」という質問に「北朝鮮側との対話」と確認し、「対話というのは、電話を始め、メッセージやEメールも含まれる。対話は様々な形で行われている」と明らかにした。彼女は「我々は(北朝鮮)政府と対話を続けており、訪朝予定がある場合は発表する」とし、「しかし、まだ何もない」と述べた。

イ・ジェフン先任記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/857151.html韓国語原文入力:2018-08-10 21:50
訳H.J

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