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ボルトン補佐官、3日連続でテレビ出演し北朝鮮に「非核化」を圧迫

登録:2018-08-09 00:39 修正:2018-08-09 07:51
「北朝鮮、シンガポールでの約束守らず…必要なのは北朝鮮の行動」 
「チョン・ウィヨン室長に北朝鮮産石炭の密搬入調査の説明受けた」 
「トランプ大統領が金委員長宛の手紙でポンペオ長官の訪朝を提案」 
今月5日、「フォックスニュース」の「フォックス・ニュース・サンデー」に出演したジョン・ボルトン米ホワイトハウス国家安保補佐官=フォックス・ニュース画面キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「スーパータカ派」と呼ばれるジョン・ボルトン米ホワイトハウス国家安保補佐官が3日連続でテレビに出演し、非核化のための処置を取るよう北朝鮮を圧迫した。6・12シンガポール朝米首脳会談を控え、「リビアモデル」を主張して北朝鮮の反発を買ってから、しばらく一歩後退していた彼が、膠着局面で前面に出てきて、北朝鮮を圧迫している。

 ボルトン補佐官は7日(現地時間)「フォックスニュース」に出演し、「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は4・27板門店(パンムンジョム)南北首脳会談と6・12シンガポール(朝米)首脳会談で非核化を約束しており、我々はまだ北朝鮮が非核化に向けて本格的に一歩を踏み出すことを期待している」と述べた。彼は「北朝鮮に求められるのは行動」だとし、「米国はシンガポール宣言に沿って行動してきたが、北朝鮮は非核化に必要な処置を取っていない」と主張した。

 制裁の維持も重ねて強調した。ボルトン補佐官は「北朝鮮が(非核化を)語っていることを基に、制裁を緩和するのは全く考慮していない」とし、「非核化を実行するまで最大限の圧迫を維持する」と述べた。彼は同日「フォックスニュース・ビジネス」とのインタビューでも、北朝鮮産の石炭が韓国に密搬入されたという疑惑と関連して、午前にチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長と電話で協議した事実を公開し、制裁の重要性を強調した。チョン室長は(北朝鮮産)石炭の流入疑惑に対する捜査状況を説明したと、ボルトン補佐官は伝えた。

 ボルトン補佐官は今月5・6日にも「フォックスニュース」やCNN、PBSに相次いで出演し、「米国の優先順位は北朝鮮の非核化にある」とし、対北朝鮮攻勢を続けた。

 ボルトン補佐官は、マイク・ポンペオ国務長官の4度目の訪朝に向けた準備が進められていることも明らかにした。彼はドナルド・トランプ大統領が4日、金正恩国務委員長宛に送った書簡で、ポンペオ長官の訪朝を提案したとし、「ポンペオ長官は金委員長に会う準備ができている」と述べた。ポンペオ長官が会う相手として金委員長を特定したのは、先月6~7日の3度目の訪朝の際、金委員長と面会できなかったことが非核化協議に進展が見られない原因だと判断しているためと見られる。

 一方、米国の北朝鮮専門メディア38ノースは、北朝鮮が先月解体作業に入った平安北道東倉里(トンチャンリ)西海衛星発射場で、解体作業が引き続き行われていると分析した。38ノースは今月3日に撮影された衛星写真と先月のものの比較を通じて、垂直型のエンジン実験台で鉄骨構造物の解体作業が進められており、バンカーでは燃料と酸化剤タンクが除去されているという見解を示した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/856749.html韓国語原文入力:2018-08-08 20:16
訳H.J

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