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ボルトン補佐官「1年以内に北朝鮮の核・ミサイル解体する方法を協議する」

登録:2018-07-03 07:28 修正:2018-07-03 07:55
「期限設けない」というポンペオ長官の発言と衝突 
速度調節の必要性に言及したトランプ大統領の発言とも異なる 
朝米高官級交渉控え北朝鮮を圧迫するためと見られる中 
米政府内の強硬派と穏健派の対立との見解も 
WSJ「北朝鮮、弾道ミサイル工場の拡張工事を完成している」
米ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 マイク・ポンペオ米国務長官が今週の後半に北朝鮮を訪問し、先月12日にシンガポールで開かれた朝米首脳会談の後続協議を行うものと予想される中、ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官が再び「1年以内に核・ミサイル解体」という非核化の期限を掲げた。

 ボルトン補佐官は1日(現地時間)、CBS放送に出演し「ポンペオ長官が北朝鮮のすべての大量破壊兵器(WMD)と弾道ミサイルプログラムを1年以内に実際に解体する方法を北朝鮮と協議するものと確信する」と明らかにした。彼は「前回出演した際、北朝鮮に譲歩(制裁の緩和)する前に兵器を先に引き渡してもらうと強調しなかったか?」という質問に「そうだ」とし、このように述べた。

 ボルトン補佐官は「今1年以内と言ったか」という後続質問に、「そうだ。我々の専門家らがすべての生物化学、核プログラム、弾道ミサイル実験場などの全面公開を前提に、また、北朝鮮の協力を前提に、そのようなプログラムを考案した」と確認した。また、「物理的に1年以内に莫大な量の(北朝鮮の)プログラムを解体できるだろう」と明らかにした。彼はさらに、「北朝鮮がそうすることに戦略的決断を下し、協調的な姿勢で臨むなら、我々は非常に早く動くことができるだろう」とし、「核プログラムを迅速に解体することが、北朝鮮にとっても利益になる。制裁の解除と韓国と日本などの対北朝鮮支援が可能になるからだ」と述べた。

 このような発言は、重大な非核化措置なく制裁の緩和・解除は難しいという米国の従来の立場を強調したものと言える。また、朝米間の後続交渉を控え、迅速な非核化を求める圧力の性格もあるものと思われる。

 しかし、彼の発言はポンペオ長官が先月24日、CNNとのインタビューで「非核化のタイムテーブルを設けない」と発言したことと相反する。「速度調節」の必要性を提起したドナルド・トランプ大統領の発言とも異なる。米国政府の中で後続交渉の方向をめぐって硬軟の対立があるものと見られるのも、そのためだ。

 「1年」というタイムテーブルと関連し、ある消息筋は「核弾頭の解体だけでも1年以上はかかる」とし、懐疑的な反応を示した。一方、アン・ジンス元韓国原子力統制技術院責任研究員は「ボルトン氏が何を基準にしたのかは分からない」としながらも、「核弾頭は多くはないため、解体の方針が決まったら1カ月以内に作業ができる。技術的時間よりも交渉条件にかかっている」と断言した。

 一方、ウォールストリート・ジャーナルは同日、米国ミドルベリー国際学研究所傘下の不拡散研究センターが最近、新しい衛星写真を分析した結果、朝米首脳会談が開かれていた頃、北朝鮮の咸興(ハムフン)にある固体燃料の弾道ミサイル工場の拡張工事が完成される様子が確認されたと報じた。まもなく再開されると見られる朝米間の後続交渉を控え、様々な見解と情報が飛び交っている。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/851577.html韓国語原文入力:2018-07-02 21:38
訳H.J

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