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「トランプ大統領、韓国国会演説で対北朝鮮強硬メッセージ用意したが引き止められた」

登録:2017-11-13 05:41 修正:2017-11-13 08:17
NBC「金正恩と中ロ批判する強硬なメッセージ計画した」
ドナルド・トランプ米大統領が今月12日、ベトナムのダナンで行われたベトナム国家主席との首脳会談で発言する間、ティラーソン米国務長官などが聞いている=ダナン/AFP聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領が韓国国会での演説で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)と中国、ロシアをより強い口調で非難する強硬なメッセージを送る計画だったが、参謀たちの説得で内容を和らげたと、NBC放送が10日(現地時間)、米政府関係者を引用して報じた。

 同関係者は同放送に「トランプ大統領が当初は金正恩と彼を支持する中国とロシアが無視できない強力なメッセージを発表しようとした」とし、「大統領は戦争を望むわけではないが、力を見せつけようとした」と話した。トランプ大統領が「米国が同盟を支持し、歴代政権とは異なる方法で脅威に立ち向っていくというメッセージを北東アジア地域に発信するために、力を顕示しようとした」と、同関係者は話した。

 このようなメッセージを伝えるため、トランプ大統領は35分間にわたる韓国国会での演説で、北朝鮮政権をさらに直接的に批判する予定だったと同関係者は伝えた。しかし、実際の演説では「炎と怒り」や「北朝鮮の完全破壊」、「ちびロケットマン」など、以前の強硬発言に比べ幾分和らいだ表現を使った。同関係者は、誰がトランプ大統領の発言を和らげたのかという質問に「(参謀たちの)集団的努力だったとしておこう」と答えた。

 これに先立ち、レックス・ティラーソン国務長官は9日、北京での記者会見で、トランプ大統領が対北朝鮮発言が韓国や中国、日本政府の事前要請によるものかを尋ねられ、「そのような要請はなかったと聞いている」とし、発言のレベルを調整したのはトランプ大統領本人の判断によるものだと述べた。

 一方、NBC放送は当初ホワイトハウス補佐陣がトランプ大統領の韓国国会での演説で、ゴルフとゴルフ場の話を除くように説得したが、失敗したと伝えた。トランプ大統領は演説で緊密な韓米関係の事例として、自分のトランプナショナルゴルフクラブで今年行われた女子USオープンで、韓国のパク・ソンヒョン選手が優勝し韓国選手らがよい成績を収めたことなど、ゴルフ関連の話を長く言及し、論議になった。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/818614.html 韓国語原文入力:2017-11-12 15:14
訳H.J(1137字)

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