日本を訪問したドナルド・トランプ米大統領が6日、日本の安倍晋三首相と首脳会談を終えた後に行った共同記者会見で、北朝鮮の核・北朝鮮問題と関連し、当初の予想に反して原則的な従来の立場を再確認する様子を見せた。強硬な対北朝鮮発言の基調は主に安倍首相の“口”から出た。「蜜月」関係を誇示してきた米日首脳は、この日北朝鮮の解決策をめぐる“温度差”を覗わせた。
安倍首相はこの日の記者会見で「北朝鮮の政策を変更させるため、圧迫を最大限に高めていくことでトランプ大統領と意見の一致を見た」とし、「日本は北朝鮮に対し『すべての選択肢がテーブルの上にある』というトランプ大統領の立場を一貫して支持する」と述べた。
安倍首相はまた、北朝鮮と対話のための対話は意味がないとし、「今は北朝鮮に対し、対話ではなくさらなる圧力が必要な時期」だとし、「北朝鮮の35の団体と個人に対する資産凍結を明日(7日)決定する」と明らかにした。彼は「日米は中国が北朝鮮に対する圧迫を強化することを歓迎する」としたうえで、「中国がさらに大きな役割を果たす必要がある」と付け加えた。
しかし、トランプ大統領はこれまで強調してきた「中国役割論」や「最大の対北朝鮮圧迫」などを直接取り上げなかった。トランプ大統領は北朝鮮の核・ミサイル開発が全世界に対する脅威だと強調し、「北朝鮮に対する戦略的忍耐の時代は終わった」と述べるにとどまった。
「戦略的忍耐」はバラク・オバマ政権の対北朝鮮政策を指すもので、トランプ政権は4月末「最大の圧迫と関与(対話・交渉)」と名付けられた新たな北朝鮮政策を発表し、オバマ政権とは差別化した対北朝鮮政策を展開することを強調してきた。したがって「戦略的忍耐は終わった」という発言は、トランプ政権の対北朝鮮政策に対する原論的言及といえる。
トランプ大統領はむしろこれまで行ってきた自分の強硬な対北朝鮮レトリックを釈明するような発言をした。彼は「私のレトリックが強すぎると言う人もいる」と述べ、「だが、この25年間、非常に弱いレトリックで何が起きたのかを思い出してほしい」と述べた。北朝鮮に対する自分の強いレトリックは北朝鮮の核問題を解決するためのもので、他の意図はなかったということだ。
また、彼は首脳会談後に会った日本人拉致被害者らについて言及した後、「金正恩(キム・ジョンウン)が(北朝鮮に抑留された米国人たちを)送還するなら、とても特別な出来事の始まりになると思う」として、北朝鮮に抑留された米国人の釈放を米朝関係の雪解けの出発点にする可能性もあることを示唆した。彼はハワイから日本に向かう飛行機の中で、「北朝鮮の人々は素晴らしい」と発言したことに関連した質問に対し、「素晴らしい人々だと思う」という自身の発言を改めて確認し、「彼らは非常に抑圧的な政権下にある。究極的にはすべてがうまくいくだろうと皆さんに言える」と述べた。
北東アジアで偶発的な軍事衝突を避けられる方法について、安倍首相も「私も紛争は好まない。トランプ大統領もそうだ。しかし、北朝鮮は国際社会を対象に挑発を続けている」と述べた。