ドナルド・トランプ米大統領が「日本が北朝鮮のミサイルを撃墜するべきだった」と批判したことが明らかになったと日本の共同通信が5日報道した。
共同通信は、トランプ大統領が8~10月に東南アジア国家の首脳らと会った時や電話会談をした時にこういう発言をしたと匿名の複数の外交消息筋を引用して報道した。トランプ大統領は「自国の上空をミサイルが通過するのに(日本は)なぜ撃ち落とさなかったのか」 「(日本は)サムライの国なのに理解し難い」として不満を表したという。
北朝鮮は8月29日と9月15日に日本の北海道上空を通過する弾道ミサイルを発射した。当時日本政府は、日本領土に弾道が落ちないと判断し撃墜措置を取らなかったと説明した。法的に論議の余地があり、技術的にも撃墜が難しい点も考慮して、日本が北朝鮮のミサイル撃墜を試みなかったという分析が多い。北朝鮮のミサイルが北海道上空を通過する時、最高高度は550キロメートルで領空の範囲をはるかに超えており、高度があまりに高いため日本が保有するパトリオットミサイルやイージス艦の迎撃ミサイル「SM3」で迎撃することは技術的にも難しかった。
トランプ大統領の発言のように、米国や日本が北朝鮮ミサイルの撃墜を試みるならば、北朝鮮の反発で北東アジアに軍事的緊張が高まる憂慮が大きい。トランプ大統領は2日、米国のフォックスニュースとのインタビューで、北朝鮮の威嚇に対処できないならば「サムライの国である日本が事態の収拾に動くだろう」と話し、日本の軍事的行動を期待するような発言をした。