日本の安倍晋三首相が15日、終戦記念日に開いた追悼式で5年連続して日本の加害事実に対する反省に言及しなかった。
安倍首相は東京千代田区の武道館で開かれた第72回全国戦没者追悼式で、「戦争の惨禍が二度と繰り返されてはならない」と述べたが、戦争責任に対する反省は今回も言及しなかった。1993年細川護煕以後の歴代首相は、追悼式で「アジア各国の人々に多大な損害と苦痛を抱かせた。深い反省と追悼の意を表わす」と明らかにした。だが、安倍首相は執権以後最初の追悼式が開かれた2013年からこれに言及しなかった。彼は前任首相の「不戦の誓い」という表現は2015年から「戦争の惨禍が繰り返されてはならない」という表現に変えた。
同じく追悼式に参加した明仁天皇は「過去を顧みて深い反省をしながら、今後戦争の惨禍が再度繰り返されないことを願う」として「責任」は抜いたが「反省」は含む発言をした。
安倍首相はこの日、A級戦犯が合祀された靖国神社に柴山昌彦・自民党総裁特別補佐を通じて党総裁の資格で供物の代金を納付した。柴山特別補佐は、首相が「『参拝に行くことができなくて申し訳ない』、『しっかり参拝することを望む』と指示した」と話した。安倍首相は2013年12月、靖国を自ら参拝したが、その後は供物代金の納付で代えている。この日靖国には極右的歴史観で有名な稲田朋美前防衛相が参拝した。「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する60人も参拝した。
韓国外交部は「日本の責任ある指導者が植民侵奪と侵略戦争の歴史を美化する靖国に未だ再び供物料を奉納し参拝を繰り返したことに対して深い憂慮を禁じえない」と明らかにした。
一方、菅義偉官房長官は定例ブリーフィングで、ソウル市内のバス会社がバスに少女像を設置したことに対して「両者が未来指向の韓日関係を発展させようと努力している中で、今回の事案がその努力に冷水を浴びせることになりうる」として「外交ルートで日本の立場を伝達し、適切な対応を取るよう要請している」と話した。