日本政府が釜山少女像設置に対して「きわめて遺憾」とし、「独島(日本名:竹島)は日本の領土」という主張を一層強化した内容を盛り込んだ『外交青書』を閣議に報告した。
日本外務省が25日に閣議報告した2017年版『外交青書』には、「2016年末、釜山(日本)総領事館に面する歩道に慰安婦像(日本政府が少女像を呼ぶ名称)を設置したことはきわめて遺憾」とし「日本は色々な機会を通じて(2015年慰安婦問題に対する韓日)合意を着実に履行することを要求している」と書いた。また、慰安婦合意に対して「責任を持ってこれを履行するのは国際社会に対する責務」とも主張した。
今回の『外交清書』でも、日本は韓国を「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」と描写した。2014年まであった「基本的価値を共有する隣国」という表現は入れられなかった。日本政府のこうした姿勢は、韓国が価値を共有する“友人”というよりは、中国や北朝鮮核など共同の安保懸案があり協力しなければならない“ビジネス パートナー”という点を強調したものと分析される。
日本政府は独島に対しても「歴史的事実に照らしてみても国際法上でも明白な日本固有の領土」だとし、昨年の韓国国会議員などの独島訪問に対して「断固として容認できない」と発言の強度を高めた。
韓国外交部はこの日午後2時、駐韓日本大使館の鈴木秀生総括公使をソウル世宗路(セジョンノ)の政府庁舎に呼び、外交青書の内容に対して抗議した。25分程の面談でチョン・ビョンウォン東北アジア局長は、鈴木公使に対し強い遺憾の意を伝えた。政府はまた、外交部のチョ・ジュンヒョク報道官の論評で、日本の外交青書発表に対して「歴史的・地理的・国際法的に明白な韓国の固有領土である独島に対する不当な領有権主張を繰り返したことに対し強力に抗議し、これの即刻撤回を求める」と明らかにした。