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少女像の“呼び名戦争”始まる?…日本「慰安婦像と統一」

登録:2017-02-04 01:52 修正:2017-02-04 08:42
菅官房長官、3日、記者会見で明らかに 
未成年慰安婦の歴史的事実を歪曲
今月3日午後2時30分に釜山東区草梁洞にある日本領事館前の少女像を訪問したある日本人がハングルで書いたプラカードを手に少女像のそばに座って、「韓国の皆さんに本当に申し訳ない」と叫んでいる=釜山・キム・サンクム氏提供/聯合ニュース

 ソウルの日本大使館前にある「平和の少女像」を日本政府が「慰安婦像」に名称を統一して呼ぶことにした。これまで日本政府は平和の少女像を「少女像」と呼んできた。

 菅義偉・官房長官は3日午後の定例記者会見で「自民党内で少女像の名称を従軍慰安婦像と統一しよう」という意見が出ているという質問に「政府が問題にしているのは、慰安婦像であり、従来から慰安婦像と表現してきた。慰安婦像というのはある意味で、非常にわかりやすいのではないかと思う」と述べた。彼は「政府としては今後少女像という呼び名は使わずに、あくまで慰安婦像に統一するのか」という追加質問に対し、「今まで慰安婦の少女像という表現を使ってきたが、慰安婦像のほうが(もっと)分かりやすいという思いはする」とし、名称を統一するという意向を明らかにした。

 現在、韓日間の最大の外交懸案になっている少女像の正式名称は平和の少女像だ。この像を製作した作家のキム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻は、これまで様々なところで、この像が日本に対する憎悪を助長するための造形物ではなく、慰安婦問題の正しい解決を念願したハルモニ(おばあさん)たちのための「平和の碑」であると強調してきた。少女像はハルモニたちが20年以上日本政府を対して慰安婦問題の正しい解決を要求してきた日本大使館前という場所の特性を活かして、1000回目の水曜集会が開かれた2011年12月に建てられた。

 日本政府が今になって少女像に対する“呼び名戦争”に乗り出しているのは、先月27日、自民党の外交部会で「少女像」という名称に対する不満の声があがったためと見られる。当時、会議では「少女像という表現を使えば、実際少女が慰安婦生活をしていたと思われる」とし、「虚偽の少女像と呼ぶべきだ」との意見が相次いだ。岸田文雄外相も先月20日、外交演説でこの像を「慰安婦像」と呼んだ。

 しかし、日本軍慰安婦のうち未成年者が多数いたことは、歴史的事実だ。1944年8月10日、ビルマのミッチーナー陥落後、掃討作戦で逮捕された朝鮮人慰安婦20人に対する「米国戦時情報局心理作戦班」の「日本人捕虜尋問報告」という文書は、捕虜として捕らえられた女性の大半が売春の経験がなかったとして、彼女らの年齢も明らかにしているが、動員時期である1942年8月を基準に換算すると、平均年齢が21.1歳で、20人のうち未成年者は半数を超える12人だった。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/781257.html 韓国語原文入力:2017-02-03 19:10
訳H.J(1332字)

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