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米政府「韓日とMDについて議論」

登録:2016-01-15 00:33 修正:2016-01-15 07:50
「北朝鮮の脅威に備えた合同演習も必要」 
朴大統領のTHAAD発言と関連し波紋広がる
ベン・ローズ・ホワイトハウス国家安全保障会議副補佐官//ハンギョレ新聞社

 米国政府が韓日とミサイル防衛(MD)能力の強化を議論していると明らかにした。米国主導のMD協力は、中国が韓米日3角軍事同盟に向けた橋頭堡とみなしているうえ、前日に行われた朴槿恵(パククネ)大統領の「高高度ミサイル防衛(THAAD)配備の検討」発言と関連し、波紋が広がるものと予想される。

 ベン・ローズ・ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)副補佐官は13日(現地時間)、ワシントンで外信記者団に、バラク・オバマ大統領の一般教書演説を説明する場で、北朝鮮の核問題を解決するための韓国と日本の役割を尋ねる質問に「北朝鮮の脅威から私たち国民を守ることと直接かかわるミサイル防衛能力(の強化)を(韓日と)議論している」と述べた。さらに「北朝鮮の行動に直面し、共同の対応能力を示さなければならないという観点から協力している。2カ国関係の土台にした合同演習も行うべきだ」と述べた。

 ローズ副補佐官の発言がMDシステムの核心迎撃手段であるTHAADの韓国配備までを念頭に置いたものなのか、明らかではない。ただ、最近、米国内でTHAADの韓国配備論が相次いで主張されており、THAADに関連した朴大統領の初めての発言が出た直後であることから、その可能性も排除できない。またTHAAD配備がなくても、中国が米国主導の韓米日MD構築を自分たちの浮上を軍事的に牽制するためのものとみなし、強く反発してきた点で、ただでさえ北朝鮮の核実験に不安定になった北東アジア情勢がさらに揺らぐ可能性もある。

 ローズ副補佐官の発言は、中国を制裁強化に参加させるための軍事的強圧戦略と思われる。彼は「中国が追加的な(対北朝鮮)圧迫を加えることができるし、そうすべきだと信じている」と強調した。彼は寛一との協力を通じて、追加的な対北朝鮮制裁を行うという方針も明らかにした。

 ローズ補佐官は、オバマ大統領が今月12日(現地時間)の一般教書演説で、北朝鮮について言及しなかったことについて、「私が知る限り、北朝鮮の指導者は注目されるのが好きで、おそらくオバマ大統領が一般教書演説で自分について言及するのに多くの時間を使うことを望んでいる」とし「(北朝鮮の指導者に)そのような関心を示してはならないと考えている」と述べた。“関心を引こうとする”北朝鮮の意図に巻き込まれないために“意図的に無視”したという主張だ。

 ジョン・ケリー米国務長官も同日、ワシントン国防大学で新年の対外政策基調を公式発表する際、北朝鮮と北朝鮮核問題について全く言及しなかった。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-01-14 19:31

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/726243.html 訳H.J

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