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中国、対北朝鮮政策総括に習近平側近の宋濤氏

登録:2015-11-26 23:55 修正:2015-11-27 07:14
党外交政策主管対外連絡部長を任命 
福建省時代から習主席と縁
宋濤・党中央外事弁公室常務副主任 //ハンギョレ新聞社

 対北朝鮮政策を含む中国共産党の対外政策を総括する中央対外連絡部部長(長官級)に宋濤・党中央外事弁公室常務副主任(60)が新たに任命された。宋濤新任部長は習近平の核心参謀の1人と言われる。

 中国対外連絡部は26日、公式ホームページに「宋濤氏が新たに部長職に任命された。 王家瑞・前部長は今後職務を遂行しない」と発表した。 宋濤新対外連絡部長は習主席の核心ブレーンの一人だ。 先月、劉雲山・中央政治局常務委員の訪北に同行した。

 江蘇省出身の彼は、福建師範大政治経済学科を卒業し、1978年から2001年まで福建省国際信託投資公社副主任といった省の羅源県副書記などを務めた。 習主席も1985年から2002年まで福建省で勤め、省長を務めた経歴がある。 2001年からは中央で外交業務に従事し、フィリピン駐在中国大使とガイアナ大使などを歴任し、2011年9月に外交部副部長になった後、2013年からは習主席が組長である中央外事工作指導小組外事弁公室常務副主任(長官級)を務めた。 宋濤部長は北朝鮮の朝鮮労働党との党大党交流を含め中国共産党の外交政策を主管する。

 ある北京消息筋は「宋濤部長は福建省時代から習近平主席と縁を結んだ核心ブレーングループの一人だ」として「習主席は側近を党外交政策の中心の席から前線陣地に配置したようだ」と話した。 北京政界では6月頃から12年間にわたり対外連絡部長を務めてきた王家瑞氏(66)が部長職から退き、全国人民政治協商会議(全協)副主席の職務に専念するだろうという話が出回っている。対外連絡部長には宋濤部長をはじめ、張業遂・外交部部長と張志軍・中国台湾事務弁公室主任、北朝鮮大使を務めた劉洪才・中央対外連絡部副部長などが嘱望されていた。

 北京外交消息筋は「習主席の側近体制強化に焦点を合わせた人事だ。中国共産党の対北朝鮮政策には大きな変化はないものと見られる」と展望した。 対外連絡部は1951年に中国共産党が旧ソ連や北朝鮮、東欧の共産圏国家との党大党交流を目的に設立した機構で、北朝鮮と中国の関係では外交部より大きな影響力を発揮すると言われている。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/719286.html 韓国語原文入力:2015-11-26 20:05
訳J.S(1100字)

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