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韓国の温室ガス縮小計画、ヨーロッパ気候機構の評価で最下位

登録:2015-07-03 23:56 修正:2015-07-04 13:36
 気候行動が追跡“不充分”評価
 「どの国も韓国のようにしたら
 地球の温度上昇は防げない」
CAT(Climate Action Tracker)の韓国温室ガス縮小計画関連評価書 =www.climateactiontracker.orgキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 欧州系の気候政策評価・分析機構である気候行動追跡(CAT=Climate Action Tracker)が、韓国政府が6月30日に国連に提出した新気候体制寄与(INDC)計画を「不充分」の等級として評価した。不充分は、模範的-充分-中間-不充分に区分される4等級の中で最下位の等級だ。

 この評価は主要な気候政策評価・分析機構が韓国政府の寄与計画に下した初の評価という点で、今後国際社会気候変化交渉の場でなされる評価にも影響を及ぼす見込みだ。 気候行動追跡は、ポツダム気候影響研究所とClimate Analytics など、ヨーロッパの代表的気候変化政策に関連する4研究機関が2009年に共同で構成した。

 同機構は2日(現地時間)、ホームページ(www.climateactiontracker.org)に上げた韓国関連評価書(写真)で「韓国の縮小目標は1990年の排出量より81%多い5億3600万tCO2-e(二酸化炭素相当量トン)を2030年に排出しようとするものであり「不充分」だとし、「韓国が『中間』と評価されるためには2030年の排出量を5億tCO2-e以下にしなければならない」と明らかにした。 この機構は「多くの国が韓国のようにするなら、地球の気温上昇幅は抑制目標である2度を超えて3~4度になるだろう」と指摘した。

 同機構は「縮小量の3分の1程度を国外で縮小すると明らかにしたことは、韓国国内での排出を2030年までに1990年水準の二倍以上に増やすということであり、韓国政府が明らかにした通り土地部門(LULUCF)の温室ガス吸収量まで考慮すれば、縮小量は一層減る」と批判した。

 一方米国政府は、韓国の寄与計画に対して別途の論評は行わず、1日にジョン・ケリー国務長官名義の声明書で、前日に中国、韓国、セルビア、アイスランドの政府が寄与計画を提出した事実に言及し、「これらの(国家の)指導者が(新気候体制に合意する)目標達成を寄与することに賛辞を贈る」とだけ言及した。

CAT(Climate Action Tracker)の韓国温室ガス縮小計画関連評価書 =www.climateactiontracker.orgキャプチャー//ハンギョレ新聞社

キム・ジョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/698799.html 韓国語原文入力:2015-07-03 19:23
訳J.S(1129字)

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