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菅官房長官、窮地に追い込まれると“詭弁”

登録:2015-06-11 22:08 修正:2015-06-12 07:44
 国会の安保法制改正案特別委で
 学者ら約200人による違憲声明に言及
 「合憲と言う学者も多い」強弁
 「その学者たちの名前を挙げてほしい」との質問に
 「数の問題ではない」と事実上、白旗

 「(最近)200人以上の憲法学者がこの法案は違憲だとする声明を出した。 官房長官は『違憲ではないという学者もたくさんいる』と言ったが、そのたくさんいる方々の名前を挙げてほしい」(辻元清美議員)

 「例えば、百地章(日本大教授)、長尾一紘(中央大名誉教授)、西修(駒沢大名誉教授)先生などがいる」(菅義偉官房長官)

 「今は(この法案の通過可否がかかった)勝負所だ。たくさんいるなら、そのたくさんの方々の名前を挙げて欲しい。そうでなければ法案は廃棄すべきだ」

 「(困惑した表情を浮かべ)これは数(の問題)ではない。私が知っているのは10人程度だ」

 10日午後、安倍政権が推進する集団的自衛権の行使を骨格とする安保法制改正案を審議している「安全保障関連法案に関する特別委員会」で日本マスコミの目を引きつけた人は、安保法制攻撃の先頭で活躍している辻元清美・民主党議員(55)だった。

安倍政権ナンバー2の菅義偉・官房長官 //ハンギョレ新聞社

 現在国会に提出された安保法制改正案は違憲とする憲法学者たちの指摘が相次ぐと、4日に安倍政権のナンバー2である菅義偉・官房長官は「合憲という学者もたくさんいる」として反論を試みた。 しかしこの日、辻元議員の追及に対して結局自身が言った「たくさんいる」学者は10人程度に過ぎないとし、事実上白旗を揚げた。

 日本のメディアはこの日の特別委員会で繰り広げられた状況に対して、現在安倍政権が集団的自衛権を正当化するために提示してきた論理が、結局破綻に到ったことを示す象徴的場面として受け止めている。 この間、多数の日本の憲法学者と知識人は、現在の平和憲法の下では集団的自衛権の行使は許されず、これを許容することは違憲という見解を繰り返し明らかにしてきた。 安倍政権はこのような主張を無視して、米日防衛協力のための指針を改定するなどの暴走を続けてきた。

 菅長官は、特別委員会の後に開かれた記者会見で「憲法学者のどちら側が多数なのか、少数なのかは重要ではない。(違憲という学者も)一方の見解」と“詭弁”を続けた。 違憲論議が本格化している中で、8日に読売新聞が行った調査では、安倍内閣の支持率が53%を記録し、前月より5%pも急落した。

東京/キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/695603.html 韓国語原文入力:2015-06-11 20:10
訳J.S(1178字)

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