日本の安倍晋三首相が20日、日本の国会で行われた党代表討論で「ポツダム宣言を詳らかに読んでいない」と自分の修正主義的歴史観をもう一度表した。
これまで安倍首相の「歴史認識」を追及してきた志井和夫・日本共産党委員長は、この日も安倍首相に向かって、「戦後の日本は、1945年8月ポツダム宣言を受諾して始まった。宣言は日本の戦争が誤った戦争だったという認識を明確に示している。これを認めていないのか」と尋ねた。これに対して安倍首相は「宣言を詳らかに読んでいないので、ここで直ちに論評することは差し控えたい」と、即答を避けた。安倍首相はまた、「アジアの多くの人々が戦争(第二次世界大戦)の惨禍に苦しんだ」としたものの、「侵略」という言葉は口にしなかった。これは「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない」とし、日本が過去に犯した戦争を正当化してきた安倍首相の歴史認識を改めて示したものと解釈される。
ポツダム宣言は、1945年7月、日本を相手にした太平洋戦争で決定的な勝機をつかんだ米国、英国、中国など連合国が日本に「無条件降伏」を要求した宣言だ。同宣言は、日本の侵略行為を「日本国国民ヲ欺瞞シ之ヲシテ世界征服ノ挙ニ出ツルノ過誤」だと指摘し、「(過誤を)犯サシメタル者ノ権力及勢力ハ永久ニ除去セラレサルヘカラス」という条項が含まれている。 1945年8月15日に天皇が出した降伏宣言の核心も、結局「ポツダム宣言を受諾する」という内容だった。同宣言は、1943年11月のカイロ宣言に続き、朝鮮の独立をもう一度確認したという点で、韓国の運命を事実上決定したものでもあった。
安倍首相のこのような歴史認識は、祖父・岸信介元首相(1896〜1987)にまで遡る。彼は1941年12月の真珠湾攻撃を敢行した東条英機内閣の商工相を務め、終戦後はA級戦犯として逮捕された。彼は当時、東京巣鴨刑務所に服役し「大東亜戦争を以て日本 の侵略というは許すべからざるところなり」という記録を残した。
志位委員長は「日本が犯した戦争の善悪を判断できない首相に米国の戦争の善悪が判断できるのか」とし、安倍首相が推進している集団的自衛権の行使を骨子とした安保法制の制改定案を強く非難した。
韓国語原文入力: 2015-05-21 20:24