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中国空軍が自衛隊機を仮想敵に模擬訓練

登録:2014-12-10 08:02 修正:2014-12-11 08:10
中国中央テレビが空軍模擬訓練場面を公開
自衛隊戦闘機F-2が仮想敵機に
F-2(写真右上)は自衛隊が米国のF-16を改造して作った戦闘機だ。中国空軍は自衛隊戦闘機を仮想敵軍として軍事訓練をした。写真CCTV画面キャプチャー。//ハンギョレ新聞社

 中国空軍が自衛隊戦闘機を仮想敵軍とした軍事訓練の様子を公開した。『中国新聞網』は8日「官営『中国中央テレビ』(CCTV)が広州軍区で最近実施した空軍訓練場面を放映した」として「この画面を見ると2人の訓練教官が飛行戦術を示範し、1人は中国軍の主力戦闘機の一つであるスホーイ(Su)-30の模型を持ち、他の1人は仮想敵の自衛隊戦闘機であるF-2を持っている場面が出る」と報じた。

 F-2(写真右上)は自衛隊が米国のF-16を改造した戦闘機だ。『明報』は「中国軍が空軍模擬訓練で自衛隊戦闘機を敵と明示したのは今回が初めて」と報道した。日本と東シナ海上の尖閣列島(中国名釣魚島)をめぐり領有権紛争中の中国が、武力示威をしようとする政治、外交的意図が込められているのではないかと解釈されている。

 マカオ国際軍事学会のファン・ドゥン会長は「中国軍は通常訓練をする時に仮想の敵は曖昧に処理してきた。だが、今回の訓練は非常に異例だった」として「中国が仮想の敵を明示したのは単純に軍事的次元だけでなく外交、政治的意味合いが反映された結果だろう」と話した。

北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.12.09 20:24

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/668296.html?_fr=mt3 訳Y.B

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