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「安倍はちっぽけな男」と批判した五十嵐恵の逮捕

登録:2014-12-05 20:33 修正:2014-12-06 09:00
安倍政権を批判してきたアーティスト2人が逮捕
性器の形をまねた作品を展示したという理由
日本の市民たち「直ちに釈放せよ」
抗議のホームページを開設
アーティスト五十嵐恵氏(42)

最高指導者を非難すれば処罰を受ける、韓国でも日本でも!

 今月3日、日本の社会を驚かせる事件が発生した。この間、安倍政権の種々の政策を厳しく批判してきた二人のフェミニスト活動家が、日本警視庁に電撃逮捕されたためだ。 主人公はろくでなし子というペンネームで活動中のアーティストの五十嵐恵(42歳、写真)と作家の渡辺みのり(44)だった。 このうち五十嵐に関しては資料などによると、日本の漫画家兼芸術家で、自身の性器の形を装飾物(デコレーション)にした芸術作品「デコマン」(デコレーションと女性の性器を意味する日本語からなる合成語)を作り、注目をあびた人物という説明が続く。 韓国で彼女と最も近い人物を挙げるならば、おそらく行為芸術家ネンシレンになるのではないかと思う。

 警察が逮捕の理由として明らかにした根拠は二人が猥褻物を公然陳列したということだ。 警察の発表によれば、五十嵐は自身の性器を石膏模型に取り、そこに着色して昨年10月から今年7月まで渡辺が営む成人用品店に展示した疑いを受けている。 これとは別に五十嵐は、自身の性器の3Dプリンタ用データを希望者に配った疑いもあるという。

 日本では当然「こうした行為が芸術か猥褻か」という論争が激しく行われる。 しかし、それとは別に警察が二人を“逮捕”までしなければならないのかという警察の過剰対応を批判する声が大勢を占めている。 二人は確信犯であり、証拠隠滅や逃亡の憂慮がないため拘束理由に該当しないということだ。

アーティスト五十嵐恵(42)の逮捕に反対する日本の市民たちが開設した抗議ホームページよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 そのため日本の市民社会は、警察が安倍政権を痛烈に批判してきた二人を逮捕して見せしめにしようとしているのではないかと疑いの眼差しを向けている。 五十嵐は日本の代表的進歩週刊誌である『週間金曜日』に今年10月から警察を批判する漫画を連載している。 渡辺も安倍内閣に対して「戦争遊びをしたがるネット右翼内閣」と酷評をしたことがあり、最近ではツイッターで安倍政権の衆議院解散発表を批判して「総理は(アベ ノミクスなど)金の話しかしない。 辺野古(沖縄米軍基地問題)、原発、集団的自衛権、特定秘密保護法などを(選挙の)争点にしようと言えなかった。 ちっぽけな男だ」と批判の声を高めた。 竹信三恵子 和光大学教授は5日『東京新聞』とのインタビューで「特定秘密保護法などで言論の自由が萎縮している流れの中で、今回の事件が起こった。 今回の衆議院選挙で自民党が圧勝すれば、国民の権力批判を萎縮させるこのような雰囲気が一層強まりかねない」と指摘した。

 二人が逮捕された直後、二人を応援する市民たちは「今回の逮捕に反対する。二人を直ちに釈放せよ」という内容を盛り込んだ抗議のホームページを開設した。 そこへ接続してみると、警察の過剰対応を批判する文等が少なからず上がっている。 『東京新聞』は二人をなぜ逮捕したのかと警視庁保安一課に問い合わせたが「マスコミ担当者がいない」という理由で取材を拒否されたと伝えた。 韓国でも日本でも、警察という組織がすることは大きく変わらないようだ。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/667710.html 韓国語原文入力:2014/12/05 16:35
訳J.S(1598字)

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