日本 東京の中心街である新宿駅前陸橋の鉄骨構造物上に炎に包まれた一人の男性がうずくまっている姿が見える。 陸橋下に出動した消防署員がホースで水をかけ、男性のからだの火を消そうとするが、なかなか炎は消えない。 続いて男性が苦痛の余り、陸橋下に落ち、この光景を見ていた市民たちが悲鳴をあげる。
29日午後、東京の中心街であるJR新宿駅南口近隣の陸橋上で、一人の男性が安倍晋三総理が推進している集団的自衛権行使容認方針に反対して焼身自殺を図ったと日本<共同通信>が報道した。 この光景を目撃した市民の証言によれば、50~60代と見えるこの男性は午後2時10分頃、陸橋の鉄骨構造物上から拡声器で「集団的自衛権反対」等のスローガンを叫んだ後、自身のからだにガソリンと見られる液体を振りまき、ライターで火をつけて焼身を企てたと伝えられた。 現在この男性の焼身場面を撮影した動画が日本市民のツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアを中心に急速に拡散している。
病院に運ばれた男性は全身に激しい火傷を負ったが意識はあると伝えられている。 日本警視庁も「男性が集団的自衛権の行使容認反対と安倍政権に抗議するスローガンを1時間程度叫んだ後に焼身した」という事実を確認したと<朝日新聞>が伝えた。
現在日本では安倍政権が推進中の集団的自衛権に対抗するため、市民の激しい抵抗が行われている。 <毎日新聞>はこの日、集団的自衛権に対する世論調査の結果、反対意見が58%で賛成意見(32%)を圧倒したと明らかにした。また集団的自衛権について、反対や慎重な接近を要求する意見書を採択した地方議会も120ヶ所を越えている。
しかし安倍政権は7月1日に集団的自衛権行使のための閣議決定を強行する方針なので、これに反対する市民社会との正面衝突が予想される。 日本の市民たちは30日午後6時30分にも総理官邸前で‘集団的自衛権行使容認に対する超大規模抗議行動’を予告している。
東京/キル・ユンヒョン特派員 charisma@hani.co.kr