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北朝鮮の米国人抑留者解放を機に動き出す北東アジア情勢 (1)

登録:2014-09-11 14:30 修正:2014-09-11 14:31
6か国協議首席代表のファン・ジュングッ外交部韓半島平和交渉本部長が9日午前(現地時間)、米国ワシントンの国務省庁舎で米国の6か国協議首席代表のグリーン・デービス国務省対北朝鮮政策特別代表に会い挨拶をしている。ワシントン・連合ニュース

韓米6か国首席代表がワシントンで会談
北朝鮮に「離散家族再会・米国人釈放」を求める

北朝鮮核問題担当のサイラー特使も
「抑留者問題が韓米関係の障害」

キム・グァンジン安保室長、いずれ訪米して外交・安保を議論
韓半島情勢を睨んだ試金石に

 米国が北朝鮮に抑留中の自国民の釈放という“人道主義”問題を機に対北接近を試みている。朝米関係が、拉致問題という人道主義に基づく議題で対話の糸口をつかんだ朝日交渉と同じ道に進むのか、あるいは睨み合いで終わるのか関心が高まっている。

 米国政府が北朝鮮に拘束されたケネス・ベ、マシュー・トッド・ミラー、ジェフリー・エドワード・ファウルの自国民3人に対して積極的な外交的解決法を模索しているのは間違いなさそうだ。韓米6か国協議首席代表の9日(現地時間)のワシントンの会談も、抑留者釈放に対する米国の関心を反映したものと思われる。韓国側の6か国協議首席代表のファン・ジュングッ外交部韓半島平和交渉本部長はこの日、国務省庁舎で米国のグリーン・デービス6か国協議首席代表と会談した後、記者らに「南北離散家族再会と北朝鮮内の米国人抑留者釈放など人道的問題に北朝鮮が転向的措置をとることを求めた」と語った。

 韓国と米国の6か国首席代表が具体的事案を特定して北朝鮮側に措置を求めたのは、北朝鮮の態度により関係改善に肯定的な雰囲気が生まれるというメッセージを伝えようとする意図がみてとれる。なにより離散家族再会と米国人抑留者釈放を“人道主義”事案としてひと括りにしたのは、抑留者釈放のための米国の独自の外交的努力を韓国政府が黙認するための事前整地作業ではないかとする解釈もされている。

 これに先立ちシドニー・サイラー新任6か国協議特使も今月4日、ワシントンのあるシンクタンクで行われた講演で「北朝鮮抑留者問題が朝米関係の障害」になっているとして、「平壌駐在のスウェーデン大使館を通して領事的接触は言うまでもなく(対北外交交渉窓口の)“ニューヨーク・チャンネル”を通して外交的努力をしている」と語った。

 北朝鮮関連業務を担当するサイラー特使が人道主義事案の抑留者問題をあげたのは異例なことと受け止められる。北朝鮮核問題と人道主義問題を分離対応するという米国の伝統的対北基調から外れ、二つの問題を結び付ける印象を与えるからだ。

 米国政府は北朝鮮抑留者たちに対する国内世論を無視できない立場にある。中東で失踪した米国人記者2人がイスラム・スンニ派原理主義武装勢力「イスラム国家」(IS)により2週間間隔で無慈悲に殺害された後、米国社会はさらなる自国民犠牲の憂慮が拡散している。特に、11月の中間選挙を目前にしたバラク・オバマ政権としては、外交政策で湧き上がる不信世論を鎮めなくてはならない立場にある。

韓国政府も米国を側面支援するかまえだ。朝米関係が改善すれば南北関係にも交渉の余地が少し広まると思われるからだ。政府関係者は「米国が高い関心を見せるほど、北朝鮮としては抑留者を釈放する適切な時期にもなる」としたうえで、「もし釈放されば米国内では“イスラム国家”殺害事件と比較する世論が生まれるだろうし、その過程で北朝鮮はむしろ“イスラム国家”などと異なり人権を重視するというイメージを得ることもできる」と語った。

韓国語原文入力:2014.09.10 22:0

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/654698.html 訳Y.B(1,500字)

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