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米国防パネル'QDR評価報告書’…「北朝鮮の誤判に備えて米・中緊密疎通が必要」

登録:2014-08-01 20:58 修正:2014-08-02 06:53
北は核兵器・弾道ミサイル開発に集中
韓半島 非常時 米地上軍が迅速展開し
北の核を狙った精密兵器配置計画が必要

 米国の前職国防部高官が、米国政府は韓半島の非常事態に備えて中国指導部と緊密に疎通しなければならないと提言した。

http://www.usip.org/sites/default/files/Ensuring-a-Strong-U.S.-Defense-for-the-Future-NDP-Review-of-the-QDR_0.pdf  ウィリアム・ペリー元米国防長官とジョン・アビザイド元米中央軍司令官が共同議長を務めるアメリカ国防パネル(NDP)は31日(現地時間)、4ヶ年国防戦略検討報告書(QDR)に対する評価報告書()を通じて「韓米連合軍に最も憂慮される非常事態は、韓半島での戦争、または北朝鮮政権の崩壊につながる内部危機」だとして、このように明らかにした。 国防パネルは米国議会の要請により超党派的な国防専門家10人が集まり、米国の国防政策を評価する機構だ。

 パネルは「金正恩体制は部分的には韓-米との瀬戸際戦術を通じて権力を強化し続けている」として「在来式軍事力量が不十分な北朝鮮は、核兵器と弾道ミサイルの開発に集中している」と指摘した。 パネルは続けて「韓半島が深刻な不安定に陥る場合、米国は韓国軍との合同作戦を遂行するために相当な陸・海・空軍の派兵が必要になるだろう」と付け加えた。

 パネルは韓半島の非常事態と関連した軍事作戦の側面から以下の四点を提示した。(1)駐韓米軍と韓国軍を補強するためにアジアおよびアメリカ本土に駐留した米地上軍の迅速な韓半島への展開を計画する必要がある。 (2)作戦環境と関連して共有された構想を確実にし、誤判の危険を減らすために中国の政治・軍事指導部と緊密なコミュニケーションが必要だ。 (3)目的を達成し民間犠牲者を最小化し、核戦争拡大の可能性を減らすためには北朝鮮内の核心目標を狙った精密兵器を迅速に配備する計画をあらかじめ立てておかなければならない。(4)北朝鮮内の核・生化学兵器および施設が、テロリストと敵対国の手中に渡ることを阻むため、これを確保する計画を立てなければならない、とパネルは主張した。

 パネルはまた「オバマ行政府が今年3月に発表した4ヶ年国防戦略検討報告書において必要だと提示した米国の軍事力量は、米国防部が確保できる予算を超過している」と指摘した。 パネルは中国・ロシアの最近の対外政策と北韓・イランの核政策、イラク・シリア事態、中東・アフリカの状況などを指摘して「このような格差は危険な水準ではないものの不安感を与える」と評価した。

ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/649467.html 韓国語原文入力:2014/08/01 19:54
訳J.S(1177字)

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