米国の前職国防部高官が、米国政府は韓半島の非常事態に備えて中国指導部と緊密に疎通しなければならないと提言した。
パネルは「金正恩体制は部分的には韓-米との瀬戸際戦術を通じて権力を強化し続けている」として「在来式軍事力量が不十分な北朝鮮は、核兵器と弾道ミサイルの開発に集中している」と指摘した。 パネルは続けて「韓半島が深刻な不安定に陥る場合、米国は韓国軍との合同作戦を遂行するために相当な陸・海・空軍の派兵が必要になるだろう」と付け加えた。
パネルは韓半島の非常事態と関連した軍事作戦の側面から以下の四点を提示した。(1)駐韓米軍と韓国軍を補強するためにアジアおよびアメリカ本土に駐留した米地上軍の迅速な韓半島への展開を計画する必要がある。 (2)作戦環境と関連して共有された構想を確実にし、誤判の危険を減らすために中国の政治・軍事指導部と緊密なコミュニケーションが必要だ。 (3)目的を達成し民間犠牲者を最小化し、核戦争拡大の可能性を減らすためには北朝鮮内の核心目標を狙った精密兵器を迅速に配備する計画をあらかじめ立てておかなければならない。(4)北朝鮮内の核・生化学兵器および施設が、テロリストと敵対国の手中に渡ることを阻むため、これを確保する計画を立てなければならない、とパネルは主張した。
パネルはまた「オバマ行政府が今年3月に発表した4ヶ年国防戦略検討報告書において必要だと提示した米国の軍事力量は、米国防部が確保できる予算を超過している」と指摘した。 パネルは中国・ロシアの最近の対外政策と北韓・イランの核政策、イラク・シリア事態、中東・アフリカの状況などを指摘して「このような格差は危険な水準ではないものの不安感を与える」と評価した。
ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr