訪日初日…米大統領次元で初の言及
"対中関係にともなう日本の犠牲はない"
中国 "領土問題で一方の側に立つな" 反発
暗くなり始めた日本東京の羽田空港に米国大統領専用機‘エアーフォース ワン’が着陸した。 23日午後7時頃、飛行機のドアが開くと紺色の服を着たバラク・オバマ 米国大統領が左手を挙げて出迎えに来た人々に簡単な挨拶をした。 予告された通り、夫人ミッシェルの姿は見られなかった。 速い歩みで階段を降りてきたオバマ大統領は、待機していたキャロライン ケネディ駐日米国大使の頬に短いキスをした後、車に乗った。
オバマ大統領は8時頃、東京銀座の高級すし店‘すきやばし次郎’に到着して、安倍晋三 日本総理と非公式晩餐を共にして2泊3日の国賓訪問日程を始めた。 米-日両国首脳が‘胸襟を開いた対話’をできるように日本側が慎重に準備した‘スシ外交’の席であった。 <NHK>放送は「アメリカの要請でここが晩餐の場所に決定された。 15坪の小さな店だが、フランス料理専門誌<ミシュラン>から7年連続で3つ星(最高点)を受けた名店」と伝えた。
これに先立ってオバマ大統領はこの日<読売新聞>に載せられた書面インタビューで、日本が不安に思っている米-中間の‘新型大国関係’と集団的自衛権に関する自身の考えを明らかにした。 彼は 「両国(米-中)が摸索中の新しい形態の関係(新型大国関係)は、地域的また世界的に共通の利益に関連した問題に共に対処できるという私の信念に基づいている」として「対中関係のために日本や他の同盟国が犠牲になることはない」と強調した。 尖閣諸島(中国名 釣魚島)に関しても、「日本の施政権下にある領域であり、米-日安保条約5条の適用範囲内にある。 これを阻害するいかなる一方的な試みに対しても反対する」と明らかにした。 米国大統領が尖閣諸島が米-日安保条約の適用対象だと明確に言及したことはこれが初めてだ。 彼は安倍政権が推進している集団的自衛権に対しても「自衛隊を強化してアメリカとの連帯を深めようと努力中の安倍総理を高く評価する」と明らかにした。
泰剛 中国外交部スポークスマンはこの日、定例ブリーフィングで「我々は釣魚島が米-日安保条約の適用対象という発言に決然と反対する。 アメリカは領土問題で一方の側には立たないという約束を尊重しなければならない」と反発した。 東アジアの最も熱い懸案である尖閣問題が、24日の米-日首脳会談の後に公開される共同文書にどんな方法で表現されるかに関心が集中している。
北核問題と関連してオバマ大統領は、このインタビューで「アメリカは北朝鮮の核保有を受け入れることはできないという強い主張を堅持して行く」としつつ「韓-米-日は‘韓半島の完全な非核化’という目標に向かって強く結束している」と強調した。
東京、北京/キル・ユンヒョン、ソン・ヨンチョル特派員 charisma@hani.co.kr