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‘東北アジア歴史戦争’韓・中vs日本 対立長期化を憂慮

登録:2014-04-04 22:16 修正:2014-04-05 09:47
韓-中、日本の歴史否定に攻勢強化
安重根記念館など共同対応も
日本、平和憲法改正など右傾化を継続
‘東海’が表記された地球儀 4日午後、ソウル中区(チュング)のソウル図書館を訪ねたある小学生が、東海を‘日本海’(Sea of Japan)ではなく‘東海’(East Sea)と表記された地球儀を見ている。 世界3大地球儀製作業者であるゾフォリ・ジオグラフィアは全世界の地球儀製作会社50余社中で唯一、東海(East Sea)を単独表記している。 連合ニュース

 韓-中vs日本の構図で展開している‘東北アジア歴史戦争’は昨年12月、安倍晋三日本総理の靖国神社参拝により本格化した。

 安倍総理の靖国参拝は、韓-日の独島(ドクト)葛藤と中-日の尖閣諸島(中国名 釣魚島)領有権紛争で火が点いた地域情勢に油を浴びせた。 韓国は「植民支配と侵略戦争を美化した行為に怒りを禁じえない」と批判し、中国もやはり「歴史の正義と人類の良識に対する公然たる挑戦」として、強い遺憾を表わした。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は3.1節記念演説で、平和憲法を揺さぶり、河野談話を否定しようとする日本の度重なる右傾化の歩みに対して 「誤りと歴史的真実を認めなければ孤立を自ら招来するのみ」と批判した。 ユン・ビョンセ外交部長官も3月国連人権理事会で「日本が軍慰安婦の強制動員を認めた1993年河野談話を否定するのは、全世界すべての慰安婦被害者の尊厳を踏みにじること」と演説した。

 中国も安倍政権に対する歴史攻勢を強化してきた。 中国外交部は公式ブリーフィングで、日本を‘悪魔’と名指しすることもした。 中国は1~2月に外信記者たちを瀋陽の満州事変歴史博物館と南京大虐殺記念館に招請するなど、国際社会に日本軍国主義の蛮行を知らせる世論戦も行った。 ついに先月28日には、ドイツを歴訪中の習近平中国国家主席が「日本軍が南京で30万人余りの中国人を虐殺するなど、軍国主義日本の侵略戦争のせいで中国人3500万人が死んだり負傷した」として、国際舞台で異例の日本批判を行った。

 日本軍国主義の共同被害者である韓-中の共助も強化された。 中国は1月19日、安重根義士が伊藤博文を射殺したハルビン駅に安重根記念館を正式開館した。 韓国は中国に歓迎の意を明らかにした反面、日本は菅義偉 官房長官が乗り出して 「安重根は犯罪者であり記念館はテロリスト記念館」と反発した。 中国政府は「安重根義士は中国でも尊敬を受けている著名な抗日義士」と応じた。 中国当局は先月にも‘朝鮮人慰安婦が日本の国家総動員法により強制動員された’という内容をふくむ日本軍史料を韓国言論に公開した。 2日には中国人強制徴用被害者が日本企業を相手に中国の裁判所に損害賠償請求訴訟を提起する席に韓国人徴用被害者の家族と弁護士が参加して‘両国共助’に乗り出しもした。

 この過程で日本は一貫して歴史的責任を否認し、韓-中両国を刺激した。 安倍総理の側近である籾井勝人<NHK>会長は「慰安婦を強制動員したという証拠はなく、南京大虐殺もなかった」と発言した。 韓-中-日の歴史戦争の根本原因は、剥奪感に苦しむ日本の無理手が決定的な原因と指摘されている。経済が低迷し中国に追い越されたという危機感と剥奪感を、安倍と右翼勢力が利用しているという分析が出ている。 こうした日本の態度は‘中華民族の偉大な復興’を前面に掲げた中国 習近平主席の強い外交と正面衝突し、葛藤が一層高まっている。 北京のある外交専門家は「歴史葛藤が独島や尖閣列島問題など各国が妥協できない領土問題とかみ合わさって長期化する可能性が高い」と憂慮した。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 sychee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/631361.html 韓国語原文入力:2014/04/04 21:29
訳J.S(1682字)

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