安倍晋三 日本総理が先月26日に靖国神社参拝を強行した直後、米国が "失望した" という強硬な表現を使った背景が少しずつ明らかになっている。 安倍総理が神社参拝をするなというジョー・バイデン米国副大統領の丁寧な要請を握りつぶし、結局副大統領を国際的な‘嘘つき’にしたということだ。
<東京新聞>は29日、バイデン副大統領が先月12日に安倍総理に電話をかけ 「神社参拝をしてはならない」と繰り返し自制を要求していたことが分かったと報道した。この新聞は、両者の電話会談が先月12日の午後10時40分から1時間にわたって進行されたと伝えた。 この会談でバイデン副大統領は、先月6日に朴槿恵(パク・クネ)大統領に会い 「韓国・日本の関係改善のために全力を尽くしてほしい」と要求したと話し、韓・日関係が悪化することは米国の利益にも合致しないので「神社参拝をしてはならない」と繰り返し強調したと伝えられた。これに対して、安倍総理が「行くか行かないかは私が判断する」と強調し、バイデン副大統領は「それでは総理の判断に任せる」と引いた。
バイデン副大統領が朴大統領に韓国・日本関係の改善を強く要求できたのは、安倍総理から韓-日間の懸案について進展した話を聞いたためという報道も出てきた。 <朝日新聞>はバイデン副大統領が朴大統領との会談で、その三日前の3日の安倍総理との会談内容を説明し韓国の対応を促したと28日報道した。 安倍総理が「韓日関係で出過ぎた対応があった」と認め、 「村山談話(日本の侵略と植民支配を認め謝った談話)と河野談話(慰安婦動員過程の強制性を認めた談話)を継承し神社参拝もしない」という考えを明らかにしたとバイデン大統領が朴大統領に伝えたということだ。 しかし、安倍総理が先月26日に靖国神社を電撃参拝し、バイデン副大統領は結果的に国際的な嘘つきになってしまった。 米国言論はバイデン副大統領が安倍総理の神社参拝に怒り、米国政府の声明に "失望した" という字句を入れることに核心的な役割を果たしたと報道している。
一方、日本政府関係者たちは、安倍総理がバイデン副大統領に "神社参拝をしないと約束するはずはない" という反応を見せていると<朝日新聞>が伝えた。 そのため日本では "バイデン副大統領が(安倍総理の話を)なぜそんな風に理解したかは謎" "自身の希望事項を入れて朴大統領に伝えたのではないか" などの推測を出している。
東京/キル・ユンヒョン特派員 charisma@hani.co.kr