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[現場から] (韓国)民主党 靖国訪問試図と日本右翼の微笑

登録:2013-08-15 20:59 修正:2013-08-15 23:49
(c)ニューシス (韓国)民主党イ・ジョンゴル議員など民主党議員3人が光復節である15日、安倍政権の右傾化の歩みと軍国主義復活の動きに対し、日本東京の靖国神社に入り、糾弾声明を発表しようとしたが日本の極右団体との衝突を憂慮した日本警察の制止で靖国進入は失敗した。 (写真=イ・ジョンゴル議員室動画提供)

 イ・ジョンゴル議員など民主党議員3人とイ・ヨンドク最高委員が8月14日、日本東京に来た。 15日に靖国神社前で、過去事に対する安倍晋三日本総理の真心充ちた謝罪を促す声明を発表するということだった。 日本言論が大きな関心を見せたことはもちろんだ。 15日午前8時、靖国神社前には100人余りの取材陣が集まった。

 日本政府は議員たちの入国は許容したものの、彼らが靖国神社に行くことは最後まで阻んだ。 理解できる。 右翼団体会員たちはこの日、早朝から彼らを探すのに血眼になっていた。 そのまま放置すればおそらく険悪な事態が起きただろうし、不必要な外交問題に発展しただろう。

 イ・ジョンゴル議員は靖国神社へ向かう路上で警察に阻まれるや、プラカードを掲げてその場で演説した。そうするうちに日本警察に強制的に車に乗せられた。 どこに持っていたのか、イ議員が太極旗を取り出した。 それを広げる間もなく車のドアは閉じられた。 カメラに収められたその場面を写真で見て、やはり独立活動家の子孫は違うという気がした。 彼は抗日運動家 李会栄(イ・フェヨン)先生の孫だ。 ところで今、韓国が依然として日本の植民地だからイ議員が独立運動する方式で日本に対抗するべきだろうか、という疑問はなかなか拭えない。

 韓国人が見るには、靖国神社は専ら第2次世界大戦のA級戦犯が合祀されたところだ。 しかし8月15日に靖国神社を訪れる10万人を越える日本人たちにとって靖国はただ国立墓地のようなところだ。 政治家たちにはこの日が終戦記念日だが、普通の人には亡くなった先祖の祭事を行う‘お盆休暇’の最後の日だ。 静かで敬けんな気持ちで過ごしたい日だ。 進歩的なメディアで仕事をするある日本人記者は「韓国議員の行動を見て好ましく思う日本人はただの一人もいないだろう」と言い切った。 ‘議員の抗議外交’も外交だが、相手の状況を把握しようとする努力はなかったようだ。

 日本では昨年12月の総選挙で自民党の勝利に最も大きな寄与をした外国人として李明博前大統領を挙げる人が多い。 李前大統領が慰安婦問題を解決しない日本政府を懲らしめるとして独島(トクト)を電撃的に訪問したことが、反韓感情に火をつけて日本の保守勢力に大きな政治的利益を抱かせたということだ。 キム・ハンギル民主党代表も数日前、独島に行った。 李大統領は国内支持率も上がったが、キム代表や民主党の支持率が上がったかは疑問だ。 この頃は反日ならば何でも許されるような雰囲気だ。 しかし、日本の右傾化を警戒すると言いながら、かえって日本の保守・右派勢力に力を与える結果を産むことならば、賢い行動とは言えないだろう。

東京/チョン・ナムグ特派員

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/599758.html 韓国語原文入力:2013/08/15 20:24
訳J.S(1250字)

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