SKテレコムのユ・ヨンサン代表は30日、加入者のUSIM(加入者識別モジュール)情報の流出事故について、電気通信事業者史上最悪のハッキング事故だということに同意するとの立場を明らかにした。
ユ代表はこの日の国会科学技術情報放送通信委員会の「放送通信分野聴聞会」で、「今回の事件は電気通信事業者史上、最悪のハッキング事故であるということに同意するか」というパク・チョンフン議員(国民の力)の質問に対し「同意する」と述べた。ユ代表はまた、「とうてい盗まれてはならないものが盗まれたせいでこうなったのか」と重ねた質問に対しても、「はい」と述べた。
ユ代表は、ハッキング攻撃されたことが確認された3台のホーム加入者サーバ(HSS)以外のサーバを通じた情報流出はなかったかについて、「(科学技術情報通信部が設置した)官民合同調査団の調査結果が出ないと分からない」と説明した。
ユ代表は「3台のHSS以外のサーバから絶対に流出していない可能性は100%だと言えるのか」とのイ・ヘミン議員(祖国革新党)の質問にも、このように答えた。イ議員は「今回のハッキングは閉域網の中でなされたものだが、その中に入ったハッカーが盗んだのはUSIM情報だけだったのかという疑問がわく」として、「仮想専用通信網(VPN)の弱点を利用してハッカーが1年ほど浸透し(続け)ていたという可能性も出ている」と指摘した。
ユ代表はこの日の聴聞会で、「今回のハッキング事故のせいで他の電気通信事業者への番号の移動を望んでいる加入者の違約金は廃止できるか」とイ・フンギ議員(共に民主党)に問われ、「総合的に検討している」と述べた。