韓国政府は、24日に輸出手続き簡素化の恩恵を与える国のリスト「ホワイトリスト」に日本を再び加える。2019年の日本の一方的な輸出規制に対応し、日本をホワイトリストから除外して以来、3年数カ月ぶり。
21日の産業通商資源部の発表によると、政府は24日に日本をホワイトリストに再び加えることを内容とする「戦略物資輸出入告示」を官報に掲載する。政府は先月末、関連告示の改正案を行政予告している。
2018年10月に韓国最高裁が日本の被告企業に強制徴用被害者に対する賠償を命じる判決を下したことを受け、日本は2019年7月にフッ化水素など3つの半導体の重要素材の韓国への輸出を規制した。さらに同年8月には、輸出手続き簡素化の恩恵を与える「ホワイト国」(現在はグループA)から韓国を除外した。これに対抗し韓国政府は同年9月、世界貿易機関(WTO)に日本を提訴する一方、韓国のホワイトリストに当たる戦略物資輸出優待国から日本を除外した。
両国間の輸出規制復元論議は、先月の韓日首脳会談後、急進展した。韓国はWTOへの提訴を撤回し、日本は半導体3品目の輸出規制を解除した。ホワイトリストの復元は、日本による輸出規制以前に戻す最後の手続きだ。
韓国が先にホワイトリストを復元したことで、近く日本も韓国をグループAに再び加えるものと予想される。しかし、日本国内の手続きは時間がかかる見通しだ。産業部の関係者は「輸出入告示で終わる韓国の手続きとは異なり、日本が韓国をホワイト国に再び引き上げるためには、政府内の協議である閣議を経なければならず、韓国より時間がかかる可能性がある」とし「どちらが先にホワイトリスト復元措置を取ったかに関係なく、共にこの問題を解決することを決めたため、韓国が先に取りうる措置を取って反応を促す」と述べた。
両国の通商当局者は18~20日に韓国で「輸出管理政策対話」を対面で実施し、ホワイトリスト復元議論を進めた。この対話は24~25日に日本で再開される。