韓国政府は、中国政府による検疫強化措置によって足止めされている「尿素1万8千トン」を迅速に通関させることに注力している。中国も、韓国政府の協議要請に前向きな反応を公式に示した。尿素水の枯渇が解消される時点も可視圏に入ってきた。
外交部当局者は9日、記者団に対し「中国と契約を結んだ物量のうち、早く輸入しようとしている尿素は1万8千トンであり、このうちすでに輸出検査を申請した量は約7千トン」だとし「尿素7千トンを迅速に搬入するために、中国側に格別に要請した」と明らかにした。また「(中国の)外交部、国家発展改革委員会、商務部、海関(税関当局)などとあらゆる方面から接触を実施中」だと付け加えた。
政府が輸出検査中の尿素の量を公開したのは今回が初めて。中国税関当局は先月15日、尿素など29種の肥料関連品目に対する輸出検査の義務化措置を断行し、輸出検査期間は14日前後と述べた。
中国も、韓国の尿素水品薄に関する協議に積極的に取り組むという立場を明らかにした。中国外交部は同日、聯合ニュースの質疑に対し「尿素など検査制度の施行は特定国家に向けたものではない」とし、「韓国側の(尿素の)需要を重視し、解決に向けて韓国と積極的に交渉している」と明らかにした。検査期間などが予定より早められる可能性もあると示唆したものと解釈できる。
韓国政府が把握した契約量1万8千トンのうち、約1万トンが「車両用尿素」に該当する。昨年の年間車両用尿素輸入量(約8万トン)を念頭に置けば、1カ月半分の量が年内には順次韓国に輸入される公算が高くなったわけだ。いま輸出検査の最終段階に入っている物量のうち数千トンの車両用尿素は、船積みと運送期日(2~3日)を念頭に置けば、1週間以内に韓国内の尿素水製造工場に入庫される見込みだ。産業通商資源部の主要関係者は、本紙の電話取材に対し「契約した物量の中には産業用尿素も含まれているが、車両用尿素が半分以上にはなる」と述べた。
政府は、国内搬入後の手続きを簡素化するという方針も明らかにした。輸入尿素水や国内で製造された尿素水は、流通前に必ず韓国石油管理院などから品質検査を受けなければならない。通常は20日かかる検査期間を3~5日以内に短縮するというのが骨子だ。韓国石油管理院側は「今週から品質検査申請件数が急増している。尿素水の価格が急騰し、民間単位で様々なルートで尿素水の輸入が行われているものとみられる」とし、「最大限迅速に品質検査を行う」と述べた。
韓国政府が前日、ベトナムなど各国と「物量を交渉中」だと明らかにした「車両用尿素」1万トンなどに対する交渉にも、拍車がかかっている。ホン・ナムギ副首相兼企画財政部長官はこの日、国会予算決算特別委員会の全体会議で「一部の国家と数万トン程度の協議がほぼ大詰めの段階に入っている」とし「短期的には(品薄問題が)解消されるだろう」と述べた。